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070603

千葉紀行V

千葉に来て2日目、息子夫婦が近くの観光に連れて行ってくれました。彼の家から数キロ南に下ると、九十九里浜が見えてきました。 延々と続く砂浜を見ることができて感動でしたが、ここでもご多分に漏れず、テトラポットが至る所に積み上げられていたことには 少しがっかりさせられました。

我が喜入町もきれいな砂浜だった所が、今は砂が流され石ころだらけになっていたり、海水浴場の砂浜の沖にテトラポットの山が できてしまったりしています。多分潮流が変わり、砂が沖に流され、どんどん砂浜が消滅していっているからだと思います。 ひょっとしたらこれも温暖化の影響??

さて、砂浜に着くと、貝が一杯詰まった網を重そうに持って砂浜から上がってくる人たちに会いました。砂浜の沖に目を移すと、 まだ幾人かの人たちが胸まで覆うゴム長?を穿いて、鋤の親分のような物の後ろに網が付いた物を、海の中に入って引きずりながら貝を 獲っていました。どう見ても潮干狩りという感じではなく、貝取り業者の方々という感じでした。

そこから車で少し東に移動すると、犬吠崎灯台が見えてきました。その手前に、地球の丸く見える丘展望館という所があったので、 そこに上がってみました。修学旅行なのか制服を着た中学生らしき人たちも数人上がって来ていました。眼前には遮る物が何も無いので、 3方海、海、海という感じで、太平洋の大海原がどこまでも広がっていました。しかし、天候のせいか、残念なことに水平線が良く 見えなくて地球の丸さを実感することはできませんでした。

しかし、私は小さいころ屋久島の砂浜で、毎日暗くなるまで遊んでいましたので、定期船の行き来を通して地球の丸さを 実感していました。船が遠くにいる時、まず海の中にマストが見え始めます。それからしばらくすると操舵室が現れ、次に甲板まで 見えるようになり、やがて船全体が見えるようになって来ました。そんな時、お兄ちゃん達が「地球は丸いんだぞ。」と得意げな顔で 教えてくれていました。

さて、それから私たちは犬吠崎の突端に立つ犬吠崎灯台に行き、息子とふたりで狭いラセン階段を灯台の上を目指して登り始めました。 途中は景色も何にも見えない、ただ薄暗い階段が延々と続くだけの所を、息を切らせながら99段上り詰め、やっと外に出ることが できました。高い塔の上からの景色は、苦労して登って来たこともあって、格別でした。また、そこには新婚さんらしいカップルがいて、 写真を撮ってくださいという要望に答えて息子が大海原を背景にシャッターを押してあげていました。

それから車は北に走り、海の幸総合センター「ウオッセ21」に行きました。そしてそこの2階にあるシーフードレストラン 「ウオッセ」で昼食として、海鮮丼をいただきました。さすがに海の幸の宝庫、銚子港の近くにあるレストラン、すべての魚が新鮮で とても美味しくいただけました。また、1階に降りて夕食のおかずにと金目鯛を1匹買いました。帰りに嫁がこちらの名産だからと 「濡れせんべい」を買って来て食べさせてくれました。

地球の丸く見える丘展望館で、地球の丸さを体験することはできませんでしたが、楽しい時を過ごすことができました。

私は以前、昔の人たちは地球が丸いなんて夢にも思っていなかっただろうなと思っていました。しかしある時、紀元前に書かれた 旧約聖書に次の聖句があるのを見つけてびっくりしたことがありました。

神は北に虚空を張り、地は何もない上に掛けられる。神は水を濃い雲の中に包まれるが、その下の雲は 裂けない。神は御座の面をおおい、その上に雲を広げ、水の面に円を描いて、光と闇の境とされた。ヨブ6:7〜10

ここには地球は空中に浮いていて、丸いと言うことがはっきり書かれてあります。神様はヨブに啓示を与えることによって、 これらのことを人に知らせてくれていたのです。


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