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幸せな人生の秘訣U

私は結婚カウンセリングで、「あなたは自分がリッチな方だと思いますか。貧しい方だと思いますか。リッチな人を10として、最も 貧しい人を1としたら、あなたはどのくらいの感覚で生活していますか。」と質問してみます。

すると面白いことを発見しました。それは男性より女性の方がリッチ感が高いと言うことです。結婚前の男性の平均が4ぐらいで 女性の平均は6ぐらいになります。「あ〜、女性の方がリッチな気分で毎日生活できているんだな。」といつも思わされます。

しかし、このリッチ感は狭い範囲の中で相対的に形作られたものなので、自分の住んでいる地域に金持ちが多いと当然低くなり、 そこが貧しい地域だと高くなります。また、環境の変化によっても逐次変わってきます。先日、男性でリッチ感8と言う人が おられました。非常に珍しいので、職業を伺うと「学校の先生です」と言われます。「ほ〜、学校の先生でリッチに感じている人が おられるんだ。」と思いながら、「何故、そのように思われますか。」とお伺いしたら、「私、昨年までフリーターだったのです、 今年採用されたのです。」と明るい声で答えられました。もちろんその逆のケースで2とか3と言われる方もおられます。 ですから一寸した環境の変化で、リッチの感覚はガラガラ変わるのだなと思います。

そこで、感覚は感覚として、今度は実際の経済レベル、現実はどうなのかを考えて見る必要を感じます。そのためには自分の 地域や日本の中だけでの比較ではなく、もっと視野を広げて全世界の人々の中で自分の経済力はどこらへんなのかを考えて見ないと いけません。

私は先日、喜入中学校で世界の食糧事情と飢餓について2時間お話して来ました。子ども達は世界には貧しい人たちが たくさんいることを知り、また同時に自分達が如何に豊かで贅沢をしているのかが分かったと話してくれました。

日本は世界でアメリカに次ぐ第2の経済大国です。先日、農業研修のために日本に来たカンボジアの青年の第一声が 「ここは天国だ。」でした。高く聳え立つビル群、町を走る高級車、人々の素敵な服装、おいしそうな食べ物等、 彼にとってはどれも目を見張るものばかりだったようです。だから、それらを狙って、密航者や窃盗団が入り込んで来るのです。 日本はそれほど豊かな国です。

「世界がもし100人の村だったら」の本の中には、次のようなことが書かれてあります。

「あなたに幾らかの貯金があり、財布に幾らかのお金が入っていたら100人の内の一番豊かな8人に入っています。また、 100人の内大学の教育を受けた人は1人、パソコンを持っている人は2人、車を持っている人は7人です。」と言うことは ほとんどの日本人のリッチ度は9〜10の間ということになります。ここに、現実と感覚の間に大きなギャップがあることが 分かります。

数年前、東京の女子高校生にした「あなたの理想的な結婚相手は?」のアンケートで一番多かったのが、「お金を持った人」 だったそうです。またアメリカに行っているお医者さんの奥さんが「幸せになりたい。もっとリッチになりたい。」 といっているのを本で読みました。日本では、どう見てもすでにセレブだと思える女優さん方が、大金持ちと結婚したら セレブ婚と騒がれます。私たちはどこまでリッチになったら満足するのでしょう。

多分そこには、満足はありえないでしょう。それは、私たちは自分のレベルに合わせてほしい物を作っていくからです。 リッチ度5の人は5の人なりに、8の人は8の人なりに、お医者さんの奥さんでも「あの宝石、あの毛皮」と、 それは欲しい物の内容が変わるだけで、欲しい物自体はどこまで行ってもなくなることはありません。どこまでも渇くのみなのです。

もっとリッチに、の延長線上で満足は得られません。まず今の生活に満足することが大切だと思います。また、 リッチの延長線上に真の幸せがあるわけでもないのです。

金銭を愛する者は金銭に満足しない。富を愛する者は収益に満足しない。これもまた、むなしい。 伝道者5:10

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