070902
祝福の雨で聖められた結婚
鹿児島市のホテルで甥の結婚式が行われることになり、式の司式を私がさせていただくことになりましたので、事前に御二人と お会いして、結婚の意義と責任、幸せな家庭作り等について約2時間の結婚カウンセリングをさせていただきました。御二人とも まじめな方で真剣に頷きながらお話を聞いてくださり、楽しい雰囲気の中で結婚カウンセリングを進めることができました。
さて、当日は礼拝が終わるとすぐに、出発の準備に入りました。今回の結婚式ではホテル備え付けの、司式用の白いガウンを 使わないで、自分の手持ちの黒のガウンを使うことにしていたので、それを携えて妻と三男の3人で車に乗り込み、会場に向けて 出発しました。
出発時、空はどこまでも青く、透き通るような快晴だったのですが、式の直前になると天気は一転、にわかに激しい雨がチャペルや 木々をたたき始めました。しかし、暗雲立ち込めるという様な天気ではなく、空は明るく少し先の方には輝く日差しさえ見えましたので、 通り雨ですぐ止むものと思っていましたが、式がスタートするまで止むことはありませんでした。
しかし、式が終わりさらに披露宴が始まるころにはすっかり晴れて、もとの快晴に戻っていました。私には神様が御二人の門出を 祝い、心機一転、新しい気持ちで新婚生活を出発するようにと祝福しているように感じました。
さて、御二人が今日から素晴らしい夫婦関係を築いて行かれるためには、今までの恋人同士の、自分の都合によって愛する、感情的で 責任を持たない愛の関係から、相手の如何に関らず、責任を持って、意志して互いに愛し合う夫婦の関係に思いを一新していくことが 重要です。したがって、式の中で、「どのような状況下でも生涯、責任を持って相手を愛し続けて行くことを約束しますか」と質問し、 御二人に責任を持って誓約をしていただきました。
さて、披露宴会場に入りますと、入場口のすぐ近くに自分たちの座席を見つけました。私達のテーブルには私の弟の家族4人と、 私たち家族が丸くなって座るようになっていました。それぞれの席の前には小さな四角い封筒が置いてあり、その中には新郎新婦から 一人ひとりへのメッセージが書かれたカードが入っていました。
私のカードには、「先日はカウンセリングで素晴らしいお話をどうもありがとうございました。これから私たち2人が生きていく 上での参考にさせていただきたいと強く感じました。まだまだ未熟な2人ですが、末永くよろしくお願いいたします。挙式どうも ありがとうございました。」と新婦のきれいな字で書かれていました。御二人の出席者全員に対する優しい心遣いが感じられて、嬉しく 明るい気持ちで披露宴に入ることができました。
披露宴の中でスクリーンに映し出された御二人の幼いころからの写真を見せていただきながら、両家の御両親によって、大きな愛情に 包まれ、大切に育ててこられたであろうことが強く思わされました。今度は御二人が今まで受けてこられた愛情を自分たちの子ども達に たっぷり注いで、明るく幸せな家庭を築いて行っていただきたいと思いました。
雨降ってすべてが新しくされ、動物も植物も新たに活気が与えられるように、今日の雨によってお二人の新しい旅立ちに豊かな祝福が 注がれることを願いつつ、会場を後にしました。
「それゆえ、人はその父と母を離れ、妻と結ばれ、二人は一心同体となる。」この奥義は偉大です。 私は、キリストと教会をさして言っているのです。それはそうとして、あなた方も、おのおの自分の妻を自分と同様に愛しなさい。 妻もまた自分の夫を敬いなさい。エペソ5:31〜33