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070909

世界陸上

大阪で世界陸上大会が行なわれました。日本は土佐礼子選手のマラソン銅メダルのみ、というさびしい結果に終わりました。世界との 実力の壁はそう簡単に打ち破ることができませんでしたが、日本選手は精一杯の努力をし、精一杯の結果を出したものと思います。

今回の大会が始まる前には為末選手や朝原選手らが陸上競技の楽しさを知ってもらい、日本でも陸上競技をメジャーなものにする ために、様々な企画をしてアピールをし、陸上競技人口を増やすべく努力されました。そういった意味ではある程度の成果があったの ではないかと思います。

陸上競技は、走る、飛ぶ、投げる等のあらゆる身体能力を競います。決して派手な競技ではなく、日ごろの地道な努力の積み重ねに よってその成果を競います。走る人はそのために節制をし、あらゆる精力を、より早く走ることに集中し、厳しい練習を重ねます。また、 跳躍する人も同様に、あらゆる精力をより遠くへ、あるいはより高く飛ぶことに集中し訓練を重ねます。円盤投げ、ハンマー投げ等の 選手はより遠くに投げることに、自分の生活のすべてを集中させ、努力を重ねます。

オリンピックの精神として「オリンピックは参加することに意義がある。」という言葉がありますが、それは、ピエール・ド・ クーベルタン国際オリンピック会長が、「人生において重要なことは、成功することではなく、努力することである。」と言われたこと から始まりました。今回はオリンピックではありませんでしたが、基本的な精神は一緒だと思いますし、またこの言葉は、私達の人生 にも当てはまることだと思います。

アメリカ大統領だった、ジミー・カーター氏が書かれた本に「なぜ、ベストを尽くさないのか。」という本がありますが、その本の 中に、彼が原子力潜水艦計画に志願した時の事が書かれてあります。その時の面接官は、彼の将来に多大な影響を与えたリッコーバー 大将でした。リッコーバー面接官からの最後の質問に、「ところで、君の兵学校での成績は、どうだったのか」と聞かれたくだりが あります。彼は成績には自信があったので、誇らしげに成績を答えました。彼は「それはおめでとう」と言ってくれることを 期待していたのですが、大将は彼をじっと見つめて「それは君のベストを尽くした結果だったのかね」と尋ねてきました。少し面食らった 彼は、「いいえ、ベストを尽くしたというわけでは・・・。」と答えました。すると大将は「なぜ、ベストを尽くさなかったのかね。」 と言って席を立ちました。その後、彼はリッコーバー大将と一緒に仕事をすることになって、ベストを尽くすということがどういう ことかを大将の日常から学ぶことになりました。

私たちも、学業において、仕事において、信仰において「あなたはベストを尽くしたのか」と問われるなら、動揺せざるを得ません。 適当に努力し、それなりの結果に満足している自分を見出すからです。

世界陸上に出られるだけでも、節制をし、あらゆる精力を集中し、最大限の努力を傾注して本番に望みます。私も信仰者として、 彼らに見習いたいと思いました。

私はすべてのことを、福音のためにしています。それは、私も福音の恵みをともに受ける者と なるためなのです。競技場で走る人たちは、みな走っても、賞を受けるのはただひとりだ、と言うことを知っているでしょう。ですから、 あなた方も賞を受けられるように走りなさい。・・・私は自分のからだを打ちたたいて従わせます。それは、私が他の人に宣べ伝えて おきながら、自分自身が失格者になるようなことのないためです。Tコリント9:23〜27

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