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070923

「きがのことについて」の質問

毎年、世界の飢餓のお話をさせていただいている小学校の子ども達から、「きがのことについて」との質問がファクスで来ました。 私としては6月にお話しした世界の飢餓についてのお話を聞き流しにしないで、今まで真剣に考えていてくれた事に感激しました。

それで、質問に答える前に、「○○小学校のみなさんお久しぶりです。自分のことばかりではなく、周りの苦しんでいる人々のことを 思うことって大切なことだと思うし、皆さんが飢餓についてもっと深く知りたいと真剣に考えていることは素敵なことだと思います。」 とまず感謝を述べました。

そして、彼らの9つのクェスチョンに一つ一つ答えました。彼らの最初の質問は、「なぜ、貧しくなったり、飢餓が起こったりする のですか?」でした。食べ物がなくなって飢餓によってやせ細っている子供たちの映像を見たり、彼らの貧しい生活を考えたりする時、 起こってくる最初の素直な疑問がそれだろうなと思いました。それに対しては、かんばつ等の自然災害によるものや、戦争や内紛など 人為的な問題によって、土地を追われ、農業ができなくなること等によって、飢餓が起こることを伝えました。

さらに、「なぜ、飢餓の人たちに食料が与えられないで、飢餓でない人たちに食料がたくさん与えられるのですか?」という率直な 質問には、『日本みたいにお金持ちの国は外国から食べたいだけ食料をどんどん輸入してこられますが、貧しい国の人たちはお金がない ので、買うことができません。だから、お金持ちの国にはあふれるほどの食べ物が集まるのに、貧しい飢餓の国には、食べ物が無いという ことが起こるのです。だから私たちも好き嫌いをしたり食べ物を捨てたりしないようにしましょう。』と答えました。

そのほかには「日本でも飢餓が起こることはありますか?」という質問もありました。それに対しては日本でも享保のききんや 天明のききんというのがあって、村の半分の人がなくなったり、村が全滅したりしたことも昔あったことを教え、さらに今世界中で 砂漠化が進んでおり、日本みたいに外国からの輸入に頼っている国は、輸入がストップしてしまうと一番先に飢餓に陥る危険性がある ので食べ物を無駄にしないように警告しました。

また中には、「飢餓にはどのような病気があり、それに対する薬はどのようなものがありますか?」という私には手に負えない質問 もありましたので、まず日本国際飢餓対策機構に飢餓によって具体的にどのような病気が起こりうるのか尋ねました。すると、栄養失調 によって起こる欠乏症を5例、栄養失調によって、抵抗力がなくなり感染しやすくなり起こる感染症を4例教えてくれました。

次に、今度はそれを、医者をしている長男に送り、それに対する薬や対処法を子ども達に分かるように教えてくれるよう頼みました。 すると、『ごはんを食べることが、一番の薬だと思います。ビタミン剤などは、食べ物より高価なので、使われないと思います。 栄養が足りないとき、一番困るのはバイ菌にやられやすくなることで、下痢が一番多いです。バイ菌をやっつけるお薬を使うことも ありますが、ひどい下痢だと体の水分がどんどんなくなってしまい、死んでしまうこともあるので、砂糖水などで水分を補うことが 大切です。』などなど、他にも沢山子どもに分かるように説明してくれました。

最後の質問は、「食料のことで私達にできることはありませんか?」でした。子ども達が飢餓を人事だと考えないで、自分のできる ことからやろうとしている気持ちが伝わってきて嬉しく思いました。それで、まず食べ物を大切にすること、飢餓について学んだことを 他の人にも教えてあげること、少しずつでもいいから募金すること等をお願いしました。

10月16日は国連が制定した「世界食糧デー」です。日本を始め先進国の恵まれている国の人たちが、この子ども達のように 世界の飢餓で苦しんでいる人のことを顧みるようになると、きっと飢餓の問題は随分解決されるだろうと思います。

自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい。ピリピ2:4

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