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071021

みんなを幸せにする運動会

私の家の近くの小学校は地域の6つの小学校のうちで一番大きな小学校です。校区には11の地区があって、地区対抗リレー などは男女別に、予選から始まります。小学低学年から中学生や地区の若者、保護者の方まで抜きつ抜かれつのデッドヒートが続き、 観客はおらが代表に盛んに声援を送ります。親子リレーなども希望者が多くて、出場制限をしていますが、それでも延々と続くほど 盛り上がります。

一方、私の家を車で15分ほど上がった山手の方に、小さな小学校があります。全校生徒30名ほどの小規模校ですが、運動会は 集落の一大行事として集落総出で行なわれます。先日、そちらの校長先生から昨年の運動会の楽しそうな様子などを映したビデオテープを いただいていたので、妻と二人で足を伸ばして見に行かせていただくことにしました。

会場に入ると、以前この学校で教鞭を取っておられた知人のS先生も駆けつけて来ておられ、再会を喜びました。私たちは全員 総出場で、がらがらになった来賓席に招かれ、入れてくださったお茶をいただき、先生と交わりながら運動会の様子を見させて いただきました。

私たちが着いた時にちょうど子ども達の障害物競走が始まりました。スタートラインから飛び出した子ども達はまず、洗面器に入った 水に顔をつけさせられます。そして、飴食い競争のように白い粉の中に顔をつけて、真っ白い顔で走り始めます。どうやら粉だけで飴は 入ってなさそうです。

それから、サッカーボールを山積みした一輪車(手押し車)を、ボールを落とさないように運ぶのですが、何と、後ろ向きに押して 進むルールになっているようです。少しでも一輪車が傾くとボールがこぼれ落ち急いで拾いに行かなければなりません。

それが終わると、今度はラグビーボールを蹴って進みます。楕円形のボールは思わぬ方向へと飛んで行き、悪戦苦闘しています。 次は網くぐりです。地面にからだを擦り付けながら前に進みます。

終わるとすぐ前には、小さなハードルが間隔をおいて3台立っていました。「ここまで走って来た後に、今度はあれを飛ぶのか、 ちょっと大変かな」と思っていると、その下をするりとくぐり抜けました。「なるほど、これもくぐるんだ。」と思いながら見ていると、 次にはフラフープが置いてあり、その先に先生らしき方が頭にバケツをかぶって立っています。子供たちは輪投げのように、その大きな 輪っかを先生目がけて投げますが、風もあり、なかなか難しいようで、思うように行きません。時々バケツにあたり鈍い音と共に 「あいたっ」という声が聞こえてきて、会場にドッと笑いが漏れます。

そこを何とかクリアーしてもまだゴールではありません。次は宝探しです。子ども達は白い封筒を取り上げて、中を読んでいます。 それから目的のものを探し持って来てやっとゴールインです。着いた後、先生が手紙を大声で読んでチェックします。「この中で一番 美人の若いギャルを連れて来て!」。みんな連れて来られた中年の奥様を見て笑い出します。

こんな盛りだくさんの競技は始めて見ました。そして、会場にはいつまでも笑い声が絶えず、競技する本人達もとても楽しそうに やっていました。小さい学校は小さいなりに様々な工夫がなされて、楽しさを演出していました。

ところで、先日ビデオテープを下さった校長先生が来賓席に見当たりません。そこで辺りを見回していると、ビデオ機器を肩に掛け、 子ども達や地域の方々の喜びの表情をずっと追い続けて、グラウンドを駆け回っている先生が見えました。

大きい学校では地区別に競う様々な競技に歓声を上げ、小さい学校では大きな学校にはできないユニークな競技に盛り上がります。 それぞれ地域住民総出で競技を楽しみ、そこにははじける笑顔があります。私達の喜びの笑顔は、私たちと周りを幸せにし、健康な 人生を与えます。「運動会っていいな〜」とつくづく思った1日でした。

いつも喜んでいなさい。Tテサロニケ4:16
心に喜びがあれば顔色を良くする。心に憂いがあれば気はふさぐ。 箴言15:13

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