071216
神様ありがとう
(作:牧師夫人 佐多多視子)
11月22日めぐみ幼稚園の園児に飢餓のお話に行かせていただきました。その時、子供たちがクリスマス会の練習をしているのを 見させて頂き、元気に大声で歌っている子ども達を見ながら、「長男や次男もこんな風に練習をしていたのだわ」と二人がこの幼稚園に 通っていた時のことが懐かしく思い出されました。そこで、園長先生にお電話をして幼稚園のクリスマス会の日時をお尋ねしました。
クリスマス会の当日(12月8日)、送っていただいた案内状を持って、ドキドキワクワクしながら幼稚園に向かいました。園に 着いてしばらくすると、クリスマス会がスタートしました。キリスト教会付属の幼稚園ですので、最初に礼拝から始まりました。
礼拝はまず、お祈りで始まりました。司会は次男の担任をしてくださったT先生です。それから、子ども達が「クリスマスだから 考えよう困っている人のこと。クリスマスだから考えよう悲しんでいる人のこと・・・」と大声で歌い始めました。歌い終わるとT先生 から「いままで、飢餓の国のお友達のビデオを見たり、お話を聞いたりしてきました(これは主人のこと)。私たちは困っている人 たちに、ただお金を送るのではなく、みんながその人たちのことを考えて、お手伝いをしたり、おやつを我慢したりして、それで集めた お金を送りましょうとお話してきました。だから、クリスマスにはそのお金に、みんなの優しい温かい心を添えて、日本国際飢餓対策 機構を通して、ご飯を充分に食べられないお友達に送ります。」とお話がありました。
幼稚園の時期にこのような世界の恵まれない人たちのことを知り、自分とのかかわりの中で自分たちにできることをやっていくという 経験は子供の健全な成長にとって、大切なことだなと思いました。
その後、そこの教会の牧師さんが、先日の朝日新聞の記事から、鹿児島の偉大な聖人である西郷さんの言われた「敬天愛人」と いうのは聖書の中のお言葉で、天地を創られた神様を敬い、隣人を愛しなさいとの意味ですと教えられました。
そして、礼拝は子ども達の可愛い、可愛い聖誕劇で終わりました。小さい子ども達がしっかり台詞を覚えて、立派に演じている姿に みんな驚いていました。
礼拝の後は、年少、年中、年長さんのお遊戯や合唱、合奏がありました。出し物の合間には先生方を初め裏方の人々が衣装を着替え させたり、その他の準備をしたりと、とても忙しそうでした。
幼い頃にこんなに素晴らしい園で、良い先生方に教育していただいて、長男も次男も幸せだったと思いました。お陰さまでふたりとも 心の優しい子に育って、今でもあしなが募金や障害者等に送金をしているようです。私も長男や次男に習って、クリスマスでなくても 困っている人、悲しんでいる人のことを考え、愛を実行する者になろうと思いながら園を後に致しました。
イエスは答えられた。「一番大切なのはこれです。『・・・心を尽くし、思いを尽くし、知性を 尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』次にはこれです。『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』この二つ より大事な命令は、ほかにありません。マルコ12:29〜31