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080330

小学校の卒業式

今年も来賓として、小学校での卒業式に出席することが許されました。小学校入学当時から毎朝、街頭で挨拶を交わしている子供たちが緊張し、神妙な 面持ちで、ひとりひとり講壇の上に登って校長先生から卒業証書を受け取る姿を見るのは、先生ではない、ただの緑のオジサンの私にとっても感慨深いものが あります。

小さくて可愛かった子供たちが、いつしか大きくなって、私の身長を超える子も出てくるようになりました。あどけなかった顔には凛々しさが増し、 ずいぶんしっかりしてきました。

今年の卒業生の中には、私が安全指導している交差点で待ち合わせをして登校する仲良し5人組の姿もありました。彼女たちはそれぞれ愛称で呼び合って いたので、そのうち私も同じように呼ぶようになりました。「おじちゃん、ホノ来た?」「ホノ?まだだよ。」という具合にです。

5人はホノ(ほのか)さん、マユ(麻優)さん、マリン(舞琳)さん、マナ(愛香)さん、ミー(美穂)さんの5人です。彼女たちが一緒に登校するように なったのは確か4年生の時だったと思います。

3方向から交差点に集まって来て、お互いを待つ間に、私とも親しく話すようになっていきました。そして、「おじちゃん、これ分かる?」と本を見ながら クイズを出してきたり、同じ言葉を10回言ってクイズを出す、10回10回クイズを持ちかけてきたりしました。

また、学校の様子などもよく教えてくれて、運動会の組み体操の大変さや、学習発表会の練習の様子などもずいぶん詳しく知ることができました。

5人のうちマナを除いてほかの4人は同じクラスです。担任の先生は厳しい先生で、先生のクラスの生徒はすぐ分かるほど、しっかりしつけられています。 私は小さいうちに厳しくしつけられて、良い習慣をもつことには大賛成です。中学校や高校で同じことを教えようとすると双方とも数倍のエネルギーが必要に なるからです。

しかし、「子供たちはどうなのかな。それを分かってくれているのかな?ただ厳しい怖い先生とだけしか映っていないのでは?」と心配していました。 すると、先日彼女たちから次のような話を聞きました。

卒業を前にして、先生が1年を振り返りながら「みんな、1年ありがとう」と感謝の言葉を述べたそうです。するとそれを聞いた生徒たちが号泣を始めた というのです。子供たちも先生の厳しさのうちにある愛を受け止めていたんだなと知り、嬉しくなりました。

この子たちはみな同じ公立中学校に進学します。残念ながら、ホノとマユ以外はほかの道を通って登校するようになるので、もう5人組がここで集まる姿を 見ることはできません。中学生になっても、仲良くして、勉強に運動に頑張ってほしいと思います。

むちを控える者はその子を憎む者である。子を愛する者はつとめてこれを凝らしめる。箴言13:24
訓戒を大事にする者はいのちへの道にあり、叱責を捨てる者は迷い出る。箴言10:17

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