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080525

互いに愛し合いなさい

映画やテレビドラマ、また流行歌など愛をテーマにしたものが巷にあふれています。みな愛に渇き、愛を求めていることが分かります。

人々が欲する真の幸せは、表面的な楽しみや物の豊かさでは得られません。人は愛されることによって、はじめて安定的な喜び、内側から湧き上がる幸せを 得られるのです。

イエス様は、「食べる物がない人に食べさせ、飲む物がない人に飲ませ、着る物がない人に着る物を与え、旅人に宿を貸し、病気の人を見舞いなさい。 これらの最も小さい者たちの一人にしたのは、私にしたのです。」と言われ、私たちが愛を持って、痛んでいる人、苦しんでいる人、困っている人を積極的に 助けるように勧めています。

さらに、それだけではなく、「私はあなた方に言います。自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい。」とも言っておられます。私たちはまだ、 弱い人を助けることはできても、自分に敵対し、自分を苦しめる者を愛し、その人のために祝福を祈るということは到底できません。しかし、神の愛を 体験する時、その御言葉が可能になるということを教えられる出来事がありました。

昔、ミス青森に選ばれた女性がいました。あくる日彼女が会社に行くと、みんなが花束を持って祝福してくれました。そのあと一人の女性社員が彼女を 「ちょっと来て」と呼び、彼女がついて行くと、その女性社員はいきなり彼女の顔を目がけて硫酸を浴びせました。彼女の顔は焼けただれて、見るも無残な 姿に変わりました。もちろん、その女性社員は逮捕されて刑務所送りになりました。

美しくてみんなの羨望の的だったミス青森の顔は、今では醜く焼けただれて、街を歩いてもただ奇異な目で見られるようになってしまいました。彼女は 自分をこのようにした相手を憎みました。そして、自分の人生に希望を見出せなくて、自殺をすることを考えるようになりました。

ある日、自殺しようとふらふら歩くうちに、最後に、昔行っていた教会学校に行ってみようと思い、教会を訪ねました。そこで彼女は神様がおられること、 そして自分が神様から愛されていることを知りました。そして祈ると神様が彼女の痛みや悲しみを共に負い、大きな愛で包んで下さっていることを 体験したのです。

やがて、神様を信じた彼女に洗礼を受ける日が来ました。いよいよ洗礼というその時、牧師が「あなたは、あなたに硫酸をかけた人を赦しますか?」と 思いもよらぬ質問をしてきました。この期に及んでもう後には引けません。少し躊躇したあと決心して、「はい、赦します。」と宣言しました。

そのとき、彼女自身も思いもよらぬことが起こりました。それは、彼女の人生を破壊し、絶対赦せないと思っていたその人を赦すことができた ばかりでなく、その人を思いやり、愛する思いが心から溢れたのです。彼女の憎しみは霧散し、憂鬱な気持から解放されました。感情は決断(意志)に 従うとはまさに真実です。また、神様を心に信じ受け入れた時、彼女は内側から愛の人に変えられたのでした。

それから彼女はせっせと刑務所にいる元同僚に「私は神様を信じクリスチャンになった。もう、すでにあなたを赦している。また神様によってあなたを 愛するように変えられた。」ということを手紙に書き続けました。最初は気味悪がり恐れていた同僚もついに彼女の真意が伝わり、刑を終えた後は二人で 共同生活をするようになりました。

このようなことは人間の努力や決断では到底できません。神様の愛が私たちに迫り、私たちを愛の人に造り変えて下さる時に初めて可能になるのです。

愛する者たち。私たちは互いに愛し合いましょう。愛は神から出ているのです。愛のある者はみな神から生まれ、神を 知っています。愛のない者に、神は分かりません。なぜなら神は愛だからです。Tヨハネ4:7〜8

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