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080601

汝の父と母を敬え

いま、日本中の地方の病院が医者不足で悲鳴を上げています。長男の勤務する病院も例外ではなく、たくさんの入院患者を抱えながら、医者が減って しまって、休みを取るのがままならない状態です。

したがって、彼らの家族が鹿児島に帰るほどの長期の休暇は到底取れないので、彼らの居住する千葉の方に私たち夫婦で出かけることに致しました。私は 一度伺ったことがあるのですが、妻は初めての訪問なので、息子家族がどんな家でまたどんな環境で生活しているのか心配や興味があるようでした。

家を出て約8時間の旅の後、ようやく彼らの住まいに腰を下ろせました。彼らには病院から1軒屋の立派な家があてがわれていて、そこは夫婦と1歳の赤 ちゃん3人が暮らすには充分すぎるほどの広さがありました。しかし、勤務医用に作られたであろう両隣の同じ造りの家には誰も住んでいないようでした。

さて、私たち夫婦はそこから数分離れた所の、バス・トイレのみならず冷蔵庫や洗濯機等も完備されたゲストハウスに止めていただきました。食事は ほとんど息子家族が準備してくれましたので、孫と遊んで疲れたら帰って一休みして、また出かけるというような毎日を過ごしました。

向こうにいる間中、1歳数か月の孫一人に大人4人が完全に振り回されているという感じの日々でした。特にお母さん(嫁)は食事の準備をしたり、 暑かったり寒かったりの天候に応じて、また彼女の様子を見ながら洋服を着せたり脱がせたり、また動く彼女を抑えながらのおしめの取り換え、さらに食事を 食べる加勢から遊びの相手まで、てんてこ舞いです。お父さん(息子)も帰ってきたら遊びの相手やお食事の世話等大変でした。

私たちは孫の遊び相手が少しできた程度で、そのほかのことはお父さんお母さんでないと受け付けてくれませんでした。私たちが遊び相手をしようとしても お父さんお母さんにまとわり付いて離れない有様でした。

傍から眺めながら、あらためて「赤ちゃんは王様だな」と感じさせられました。ただ「えんえん」と泣くだけで周りが慌てておしめを取り替えてくれます。 ぼろぼろこぼしながらご飯を食べて、途中で飽きたらスプーンを差し出します。私が取って食べさせようとすると、「あなたじゃない、お父さんかお母さん」と 差し出した手を引っ込めます。

絵本を持ってきたり動物カードを持ってきたりと遊びたいものを持ってきて相手をさせますが、すぐ違うものを取って持ってきます。少しお母さんが 見えないとすぐ探しに立って行き、忙しそうにしているお母さんの足にまとわりつきます。

幼少期の世話は大変です。しかしみんなが通ってきた道です。神様は人間を、馬などの動物のように生まれてすぐ立ち上がって歩けるようにはしません でした。ただ寝たきりで食べることから排泄まですべてをしてもらわなければ生きていけない弱い存在として造られました。

人はみなご両親や周りの人々の助けをいただいて初めて生きてこられて、今日があります。どんなに偉くなっても、立派になっても、みな親や多くの人々の 助けによって支えられて生きてきたのです。しかし、大きくなり自分である程度のことができるようになると、そのことを忘れてしまい、自分一人で大きく なったように振舞ってしまうことだってよくあります。あらためてご両親をはじめ、周りの人々に感謝することをしてみては如何でしょうか。

「あなたの父と母を敬え。」これは第一の戒めであり、約束を伴ったものです。すなわち、「そうしたら、あなたは幸せに なり、地上で長生きする。」という約束です。エペソ6:2〜3

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