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080727

出産前から幼児期の子育てU

先週は出産前のお母さん方に、不安よりも喜びの方に目を向けるように、あまり心配しないように、不安な気持からは何も良いものは生まれてこないとの お話を致しました。今週はその続きを話したいと思います。

*出産前のお母さん方が今、すべきことはお腹の赤ちゃんに向かって良い語りかけをすることです。たとえば、「あなたは私たちにとって大切な子供 だから、あなたが生まれてくるのを楽しみに、毎日待ってるよ。」「大好きな赤ちゃん、元気なお顔を早く私たちに見せて頂戴。」という風にです。生まれて からも、もちろんそのことは重要です。語りかけの少ない子どもは、表情のない子になりやすいとの統計が出ています。

そして、その親の語りかけが子どものセルフイメージを形成します。「大好きだよ。私たちの宝物だよ。」との語りかけを聞いて育った子供は良い アイデンティティを持ちますが、反対に「あなたはいらない。欲しくなかったのに。」との否定的な語りかけによって、低いセルフイメージを持って苦しんで おられる方もけっこうおられるのです。

以前、テレビでの若者の討論会の中で、ある女学生がこんな事を話していました。彼女は物心つく頃から、親からの「あなたは、本当は産みたく なかったの。生まれて来て欲しくなかったの。」との否定的な語りかけを聞いて育ちました。それによって、彼女は「自分は生まれてこない方が良かったんだ。 自分が生きていること自体が悪いことなんだ。」と思うようになりました。だから彼女には生きる希望も喜びもなく、前向きな意欲もない儘、ただただ、生きて きました。そして、ある時道を歩いていて雑草に目がとまりました。その時、「この雑草も私と同じだ」と思ったというのです。それは、誰にも望まれないで、 みんなに嫌われているのにそれでも生きようとしている姿が自分とダブって見えたということでした。

未だ高校生の女の子、彼女の前には素晴らしい人生が開けているのに、小さい頃の両親の心ない言葉が、こんなにも彼女の人生を縛ってしまうとは、何と 悲しいことでしょうか。彼女はこれからどうして行けば良いのでしょうか。・・・大丈夫です。彼女にも回復の希望があります。

韓国の有名な博士のお話です。彼が生まれた時、父親が死にました。すると母親から「お前のせいでお父さんが死んだんだ。」「お前なんかいらなかった のに。」と言われ続けました。ただ、彼が勉強している時だけは何にも言われなかったので、罵られないために彼はいつも勉強に逃れていました。

彼はやがて地位も名誉も財産もと3拍子そろった博士になりました。しかし、自分に対する価値観、アイデンティティが低いために、人生に絶望して自殺を 図りました。どんなに恵まれた立場にいてもセルフイメージの低い人は本当の幸せを感じられないのです。

しかし、絶望の淵にいた彼は、友達に誘われて教会の門をくぐります。教会に対してもそんなに大きな期待はしていませんでした。しかし、そこで彼は 新しい生まれ変わりを体験するのです。それは、「私の目にはあなたは高価で尊い。私はあなたを愛している。」と言って下さる天地の造り主なる神様に 出会ったからです。人が何と言おうと、人は神様によって愛されているのです。自分を愛してくれるこの方を受け入れる時、人生は一変します。

誰でもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しく なりました。Uコリント5:17
しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった。この 人々は、血によってではなく、肉の欲求や人の意欲によってでもなく、ただ、神によって生まれたのである。ヨハネ1:12〜13

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