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080817

出産前から幼児期の子育てX

先週は良い家庭環境、父親の役割についてお話しさせて戴きました。その中で、子育てにおける父親の最大の役割は、自分の子供の母親を愛することで あると話しました。今回はその具体的な事例を紹介したいと思います。

*ある良い家庭を作っておられるアメリカの友人が、私に次のような話をしてくれました。「私には妻を大切にする理由がある。それは、彼女が家にいて くれる。子供の世話をしてくれる。自分や家族のために料理を作り、掃除をし、洗濯をしてくれる。そして、私のことを心配し支えてくれるからだ。」

私は最初それを聞いた時、「家にいてくれる?子供の世話?料理を作る?…。そんなの全部当たり前、取り立てて言う程のことじゃないじゃないか」と 思いました。しかし一方、妻には自分が仕事でどれほど大変な思いをしているか知ってもらい、感謝してほしいという願いがあることに気付きました。相手の 大変さを理解することはしないで、自分の方は理解して、感謝して欲しいなんてあまりにも身勝手な考えだなと反省させられました。

また、ずいぶん前のことですが、ある外人さんの手帳を見せていただいたら、一つのページに指輪のサイズ、足のサイズ等奥さんのデータがぎっしり載って いました。驚いた私が、「これは何なの」と行くと、「あっ、これ?これは毎年結婚記念日の2週間前に見ることに決めてるページだ。」というのです。 「ええっ、2週間。そんな前から準備するって大変だね。」と聞いてみると、彼は嬉しそうにその準備の様子を語るのです。聞きながら、「ああ、この人は 大変だとは思っていない。たっぷり楽しんでるんだ」ということが分かり、勝手に大変だと思っている自分の考え方が間違っていることに気付きました。

また、ほかの外人さんと聖会の後、一緒に帰ることになりました。途中彼が、「お土産を買って帰ろう。」と言ったので、「はい。ちょうど良かった。私も 買うつもりでいました。」と言って大きなお土産屋さんを探して入りました。

子供のおもちゃや本を見て、子供へのお土産を買って、彼を探しましたが、そこらにはいません。「確かに彼の方からお土産を買って帰ろうと言ったのに、 どこに言ったんだろう」と探していると、婦人物のコーナーで奥様へのお土産を買っている彼を見つけました。

「ああ〜。彼の言っていたお土産とは奥様へのものだったんだな。」と気付きましたが、彼が子供さんへのお土産を買っていないのが気になりました。 そこで、「子供さんには買わないの。何か買ってあげないと、子供さん、かわいそうだよ。」と言うと彼は、にっこり笑って「お宅の奥さんの方が、もっと かわいそうでしょう。」というではありませんか。

すると、呆気にとられている私に向かって、「それでは聞くけど、君にとって優先順位の第一位は奥さんなの、子供さんなの?」と聞いて来ました。 「えーっ、家族は皆一緒。優先順位なんて付けられないのに。」と思って返答に窮していると、私に向かって、「奥さんでしょう。子供さんはやがて結婚して、 第一にする相手を作っていくのです。あなたではないでしょう。」と言いました。

「ああ、なるほどね。」ようやく理解できました。そして、彼が「よい夫婦関係が作られている家庭では、子供たちは順調に成長します。しかし、その 関係が崩れている家庭でいい子を育てようとしても無理です。」と話してくれました。

「ああ。それで彼らは夫婦中心の家庭を作られるんだな。」と納得がいきました。それに比べて、私たち日本人は、ともすると子供中心の家庭を作って しまいがちです。私たちも、夫婦の良い関係を作ることを、子供たちのためにも心がけてゆきたいものだと思います。

それはそうとして、あなた方も、おのおの自分の妻を自分と同様に愛しなさい。妻もまた自分の夫を敬いなさい。 エペソ5:33

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