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080914

子育て、兄弟の場合の留意点

(作:牧師夫人 佐多多視子

2人以上の子供の場合の子育てで、上の子に対する接し方には十分気をつけないといけないことを体験しましたので、皆様の参考になればと思うのでここに書かせていただきたいと思います。

私の長男が幼稚園の時の出来事です。ある日、幼稚園から「お宅の○○くんがお友達の手を噛んで歯形が残っています。」との電話がありました。その時の私のショックは大きなもので、自分のことで責められることより、大きな悲しみがあることを体験いたしました。しばらくは放心状態で、自分が何をしているのか分からなくなるほどでした。

しかし、気を取り戻し相手のお子さんの状況を聞いてみました。すると、「かなり強く噛んだみたいで歯形がはっきり残っています。」とのことでした。そこで、「相手の親御さんに謝らないといけないので、相手の電話番号を教えて下さい」とお願いしました。すると「いえいえ。あちらの方にも連絡して了解を得てありますので、そこまでされなくても大丈夫です。お宅が謝らないといけないと言うなら、相手はその何十倍も謝らなければいけませんので、・・・」とのことでした。

伺うと、相手のお子さんと言うのは、皆より頭一つ大きくて、いかにも力が余っているようで、いつも他の子を叩いたり蹴ったりしている子だったので、一方的に家の子が悪いようでもなかったことに少し安心しました。

そして、それからなぜあの子がそのような行動をとったのかを神様に聞くために祈り始めました。すると、神様は私に一つの光景を思い出させて下さいました。それは私が次男を膝に抱いてあやしている時、視線を感じたのでその方に振り向いて見ると、長男がじっと私の方を見ていました。私は次男が生まれて、次男にかかりっきりで長男を寂しがらせていたことを教えられ、一緒に抱いてあげようと思い「こっちに来なさい。」と片手を広げて彼を招くと、「いいよ。△△ちゃんが潰れるから。」と言うのです。私も考えて、「大丈夫よ。こちらが△△ちゃんのお膝で、こちらが○○くんのお膝だから。」と言って誘いましたが、「いいよ」と言うのです。何回かそのようなことを繰り返して、最後に「いいんだよ。おいで、大丈夫だから。」と言うと、彼は「僕、お兄ちゃんだもん!」と言って向こうを振り向き、歩いて行ってしまいました。私は「お兄ちゃんになろうとしてるんだな。」と思ってそのままやり過ごしました。

しかし、神様がそのことを示してくださったので、「あ〜、今回の件は彼の寂しさが原因だったんだ。」と分かりました。そこで、彼の寂しさを満たす方法をいろいろ考えて、一緒にお風呂に入ることにしました。

1歳の弟の周りにおもちゃを並べ、子供の歌を鳴らして彼が遊んでいる間に、短い時間でしたが二人でお風呂に入りました。そして、「あなたにも△△ちゃんのような時期があり、同じようにいつも抱いてあげて、育ててきたんだよ。いまは△△ちゃんが小さいので手がかかって昔のようにはできないけれど、でも昔も今も変わらなく愛しているんだよ。」と話しました。

それから彼は私との短いおふろの時間を楽しみにするようになり、もう以前のようなことはなくなりました。

このことによって、私が教えられたことは、大人としては上の子に早く自立してほしいと過剰の期待をかけすぎてしまいますが、5歳は5歳、3歳は3歳、「お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだから我慢しなさい。」との負担はかけ過ぎないようにしていかなければならないと思いました。

また、皆さんも、子どもさんが思わぬ行動をとった時、「なぜ、この子はこのような行動をとったのだろうか。どうしたら良い解決ができるだろうか。」と考え、神様に祈ってください。必ず、良い解決方法を教えていただけると思います。

わたし(神)は、あなた方に悟りを与え、行くべき道を教えよう。私はあなた方に目を留めて、助言を与えよう。詩篇32:8

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