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081005

タンザニア研修旅行記V

タンザニアに来て3日目は日曜日で、礼拝に参加させていただきました。9時から賛美が始まるということでしたが、私たちとしては折角だから、最初から出席したいと思っていました。しかし、教会側の調整がつかずに迎えは10時ということになりました。

アフリカで行われている8000名の礼拝を見てみたいと心躍らせてホテルのロビーで10時前から待っていましたが、今回も一向に迎えが来ません。早く教会に行き、礼拝に出席したいとヤキモキして待っていると、11時前になってようやく迎えの車が見えました。それもガジマ牧師自らが運転して迎えに来られました。

「えーっ、礼拝はどうなってるんだろう。」と心配しながら車に乗り込みました。しばらく走ると幹線道路から小高い丘にトタン屋根が3連繋がった壁のない工場のような大きな建物が見えてきました。よく見るとその屋根の一つ一つに小さな十字架が立っています。もしやあんな処でと思っていると、車はターンしてその方向に入って行きました。そこは広い原っぱにトタンの屋根を取り付けただけという私たちのイメージする教会とは、およそほど遠いものでした。

そこに集った人々が土の上にぎっしり並べられた椅子から立ち上がって、ハンカチを振りまわし歓声をあげて、私たちを歓迎してくれました。私たちは彼らの間にできた細い通路を1列になって大歓声を受けながら講壇のほうに歩いて行きました。そして、一番前の講壇のすぐ横に設えられた日本人席に腰を掛けました。

椅子に座って全体を見渡すと数え切れないほどの大群衆で、1段低い所で声だけ聞いて礼拝している人たちもたくさんいることが分かりました。講壇の上では私たちを迎える前から続いていた賛美が再開されました。10数人の賛美チームのメンバーが踊りながらきれいな歌声で歌います。しかし、彼らの立ってる下の床は工事現場の厚板を持ってきて敷いただけという感じで、彼らが動くたびにゆらゆら揺れていました。

後でガジマ師に聞いたところによると、毎週数百人の割合で出席者が増え続けるので、それに備えるだけで他に手が回らないということでした。しかし、周りの土地を買って会堂建設の準備も進めていると話していました。

賛美が終わると、ガジマ牧師が立ってメッセージを始めました。昨日朝7時から夜7時まで休みなく1500人の信徒に対して、大声で話し続けた疲れなど微塵も感じられないほどの力強い声でメッセージをし、会衆もそれに力強く応答していました。黒人がもともと体が強靭に作られているのか、あるいはガジマ牧師が特別なのか理解しがたい光景でした。

ガジマ師の力強いメッセージが終わると、死人から生き返ったという二人の女性を講壇に呼び出されて、二人が体験談を話されました。この教会ではこのような信じられないことがたくさん起きていました。その後、会衆の中に入って行って、癒しと解放のミニストリーが始まりました。最初は講壇の前に寝かされている病人のために祈り、手を取ってその人を起こされました。恐る恐る立ったその人は「歩きなさい。」と言われて、おぼつかない足取りで歩き始めました。しかし、しばらくすると普通に歩いて回っていました。たぶん歩けないで連れてこられた人だったのでしょう。こういうことが起きているので人々がどんどん集まってくるのでしょう。

教会は本来問題を持った人、病に苦しんでいる人が来て解放されるところだったので、興味深く最後までその状況を見させていただきました。

結局、礼拝が終わって食事に行けたのは4時前でした。ここに集う人々が時間の経つのも忘れて礼拝に集中している姿に驚き、また教えられました。

イエスは、この12人を遣わしそのとき彼らにこう命じられた。「…行って、『天の御国が近付いた。』と宣べ伝えなさい。病人を治し、死人を生き返らせ、らい病人をきよめ、悪霊を追い出しなさい。あなた方は、ただで受けたのだから、ただで与えなさい。」マタイ10:5〜9

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