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081026

タンザニア研修旅行記Y

こちらに来て、日にちは過ぎてゆくのに、一番気にしている絵葉書は一向に見当たりません。また、妻に買って帰ると約束していたネックレスなどもなかなか 目につきません。

ただ、妻のネックレスに関しては、こちらに来る途中に経由したカタールのドーハの国際空港(ここは大きな立派な空港)にたくさん飾られていたのを 見ていたので、こちらで買えないときはそこで買い求めたらいいと思って少し安心していました。

一行はお土産を買う機会がなかなかなかったので、アルーシャというキリマンジャロの近くの大きな町に行った時、そこのスーパーで、キリマンジャロ コーヒーやキリマンジャロティーなどを大量にお土産として買っていました。私は嵩の張るのは持つのが大変なので、食料品は敬遠してあまり 買いませんでした。

最後の日になってホテルの守衛さんにお願いして、近所の小さなお土産屋さんを数軒回ってもらいました。そしてそこで、急いでお土産を買い集めました。 しかし、妻へのプレゼントのネックレスだけは来る時に見たカタールの空港のショーケースにたくさん飾られていた綺麗な金のネックレスを買うことにして、 そこでは買いませんでした。

さて、いよいよ帰国の日です。タンザニアを出発してカタールのドーハ空港に着きました。早速ネックレスを買いに急ぎました。ネックレスなんて縁が ないので、女性のセンスで見てもらおうと、同行の高校生の女の子に着いて来てもらいました。

二人で売り場に入って見ると、ショーケースの中に飾られている、それぞれの綺麗なネックレスには数字を書いた札が下げてありました。しかし、どうも ドルではなさそうです。聞いてみると重さが書いてあるということで、その都度その日の金のレートで値段が決まるということでした。ちなみにその中の一つを 指差して、「これはいくらになりますか。」と尋ねてみました。すると計算機を指差して「1700ドルです」。・・・ということは日本円にして17万円以上? びっくりして彼女を連れてすぐその場所を離れました。金のネックレスがそんなにも高価なものであるとは夢にも思っていませんでした。

さあ大変、妻へのお土産だけがありません。空港の中を歩きながらカタールのチョコレートで我慢してもらおうとそれを買いました。「ああ〜、ネックレスが チョコレートになってしまった。」と思って、落胆して日本に帰ってきました。

私は金のネックレスからチョコレートに化けた妻へのお土産を持って、最後の旅、関西国際空港から鹿児島に向かいました。帰りの飛行機で、2週間の アフリカ旅行の恵みを思い出しながら時間を過ごしていると、スチュワーデスが金の鎖のネックレスを販売しながら歩いてきました。これはそれほど高く ありません。これぞ神の恵み。

私はドルしか持っていなかったので、「ドルで買えますか。」と聞くと、「いえ、ドルでは売れません。」と言われました。考えるとこれは国内線。 当たり前の話です。せっかく妻へのお土産ができると思ったのに残念です。しかし、諦めきれません。そこで、同行の人たちにドルを円に替えてもらって、 スチュワーデスの詰め所に行って、それを買いました。

ネックレスの金は本物ではなくメッキでしたが、妻は喜んで受け取ってくれました。チョコレートでなくてよかったと思いました。

タンザニアへの旅行は、受け入れて下さったあちらの教会のご厚意で、私たちの想像を超えた素晴らしいものになりました。また、この旅を通して多くのこと を学ぶこともできました。神様の恵みに、親切を尽くしてくださったタンザニア教会、送り出してくださったこちらの教会員の方々に心から感謝します。

人は心に自分の道を思いめぐらす。しかしその人の歩みを確かなものにするのは主である。箴言16:9

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