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081102

次男の婚約にあたって

(作:牧師夫人 佐多多視子

長男に続いて、次男も来年年明けに結婚することになりました。一人ひとり独立して家庭を築いて行くことには、嬉しさや満足感もありますが、また一抹の寂しさも 感じられます。今回は彼の出産と成長のことを振り返りながら、まとめてみました。

次男を妊娠するとすぐ、喘息が出始めました。そして、咳をするたびに出血するようになり、さらに毎晩2時ごろになると決まって発作に襲われ、息をすることさえも 儘ならなくなるので、たびたびタクシーで病院に駆け込みました。

息もできないような激しい発作がたびたび襲うので、彼を出産するまで薬を飲み続けなければなりませんでした。 どんな子が生まれてくるか、内心とても心配でした。

咳のためなのか、妊娠7か月の時、胎児(彼)が下のほうに降りてきて、早産しそうになりました。それで、医者からトイレ以外は絶対起きないようにときつく 言われました。私も1日でも長くお腹に入れておかなくてはと常に横になって日を過ごしました。その間、教会の姉妹や夫と同じ会社にお勤めの奥さまが料理を運んで 来て下さいました。彼女たちの優しさに助けられ、今でも心から感謝しております。また、そのような状況でしたので、その頃に行われた上の妹の結婚式にも出席する ことができませんでした。

お陰様で何とか早産は避けられましたが、予定日の2週間前に、ついに破水をしてしまいました。それで病院に急ぐと、「おなかの赤ちゃんがかなり大きくなって いるのでもう出しましょう。」と先生から言われました。しかし、吸引を始めてもなかなか出てくる気配がありません。そこで、今度は「帝王切開で出しましょう。」と 言われました。

私は帝王切開だとお金もかかるし、後も残ると思い、「いえ、先生出します!。」と答えて、物凄い力でりきみました。すると、斧で下半身を発ち割られるような 激痛を伴って、次男が無事に産声を上げて出てきました。

妊娠中に薬を服用したり、たびたび喘息の発作で酸欠状態になっていたことを考えると、次男が5体満足で元気に生まれて来てくれただけで、奇跡が起きたようで、 ただただ嬉しくて、主人も私も1日中赤ちゃんの顔をジーッと見て過ごしました。

その彼が、元気に順調に育ち、行動の素早い子になり、目を離すとどこでも行くようになり、警察の方へ何度も迷子として保護されていました。3歳になったときの ことです。台風の後で永田川が増水しているにもかかわらず、階段から川に降りて行って、そのまま川に流されてしまいました。すると、それを見た方が、素早く川に 飛び込んで、助けて下さり、家まで連れて来て下さいました。息子の命を助けて下さったその方にも感謝しています。

また、彼は3歳の時からすでに電車に乗り、谷山から鴨池の幼稚園に通いました。「定期券を首からぶら下げた小さい子が、電車で寝てると、周りの人がどこで 降りるんだろうと心配したそうですが、降りる駅になると、さっと立ちあがって降りていくのよね。」と聞いたことがありました。

活発な子でしたが、とても素直に従順に育ちました。「お食事の前は感謝のお祈りをするのよ。」と言えば、水を飲むときでもお祈りして飲んでいました。また、 「道で会ったら『こんにちは』と挨拶するのよ。」と言えば、100m先の人にも、下を通る人にも2階から大声で挨拶をし、相手を慌てさせました。さらに、「大家の おばちゃんに会ったら『おばちゃん、ぼくたちにお家を貸して下さって、ありがとう。』って言うのよ。」と言えば、「毎日でも会うたびにそのように言ってくれる のよ。」って、大家さんから言われました。神様の守りと、多くの人の支えによって、婚約式を迎えられるようになったことをただただ感謝いたします。

私が植えて、アポロが水を注ぎました。しかし、成長させたのは神です。Tコリント3:6

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