090111
久しぶりの緑のおじちゃん
1月8日、学校ではいよいよ今日から3学期の始まりです。元気な子供たちの安全登校のために、今日から緑のおじさんを再開します。子供たちの冬休みの間、 久しぶりに朝ゆっくりできたけど、やはり何か物足りない気分で過ごしつつこの日を待ちました。
朝6時50分教会前の交差点に立ちます。辺りはまだ薄暗く、近くまで人が来ないと顔をはっきり見ることができません。夏場と違って小学生はまだ来ませんが、7時 過ぎの電車で登校する高校生が駅に急ぎます。
久しぶりに合う高校生Nさんに、「どうだった。元気だった?」と声をかけます。すると、「いいえ。インフルエンザにかかり、その後風邪をひいちゃって大変 だったの。」とまだ少し風邪気味のハスキーボイスで返答しました。「そうか、気をつけてね。」と言いながら、交通整理を続けます。
7時5分過ぎ、最初の小学生が登校してきました。4年生の響君です。彼が横断歩道を渡りながら、「おはようございます。今年もよろしくお願いします。」と きちんと新年のあいさつをするので、びっくりしました。彼のお母さんが他の学校の先生で、いつもこの交差点を通って車で学校に向かわれるので、たぶんお母さんから 「おじちゃんに会ったら、ちゃんと挨拶しなさい。」とか何とか言われたんだろうなと勝手に解釈しながら「こちらこそよろしく。」と挨拶を返しました。
信号が変わると、彼が私の横に立って、冬に長崎のハウステンボスに行って来たことを話します。また私が、彼が大切そうに持っている画用紙の筒を見つけて、 「ポスターを描いたの?」と聞くと、「ううん。パソコンで漢字などを使ってビーナスの絵を描いたの。」と言うのです。私が、「おおっ、すごい。」と言うと、「今は 丸めて綺麗にゴムで留めてあるから見せられないけど。」と彼が言うので、「ああ、良いよ。今度学校から持って帰るとき見せてね。」と言うと「はい。わかりました。」 と嬉しそうに返事しました。たぶん傑作ができたのだろうと思います。
しばらくすると3年生の京ちゃんや同級生の雄一君たちが来たので、彼らと一緒に学校に向かって行きました。それからどんどん小学生が歩いて来始めました。皆 久しぶりの学校でニコニコしています。慶太君と夏鈴ちゃんには「年賀状ありがとうね。」と声をかけましたが、佳穂ちゃんは大勢で向こうを通って行ったので年賀状の お礼は言えませんでした。
みんな「おはよう」と言って久しぶりに私とハイタッチをして元気に登校していきます。時々通る中学生にも声をかけます。3年生のT君には「どお、勉強順調に 行ってる?」と聞くとニコッと笑います。「もうすぐ受験だから頑張ってね。」と言うと、「ありがとうございます。」と丁寧にお礼を言って通って行きました。
7時半ごろ近所の方で、OLとして市街地のトヨタ系の車販売店に努めているMさんが歩いてきました。以前は7時過ぎに通っていたので、「あら、今日は遅いね。」 と言うと「はい。会社の始業時間が30分遅くなったのです。」とのこと、「それじゃ、帰りが遅くなるね。」と言うと「いいえ、帰りも30分短縮になるのです。」との 答え。世界同時不況で車関係の企業が打撃を受けているとはテレビで毎日のように聞かされてきましたが、車の製造部門だけでなく、販売店にも不況の波が押し寄せて 来ているんだなと、景気後退の厳しさを身近に感じさせられました。
冬休みの間、私の内で止まっていた交差点での人間模様が帰ってきました。皆が楽しいこと、悲しいこといろいろな思いを持って毎日通って行きます。私は毎日ここに 立ちながら、皆が少しでも明るい気持ちになれるように協力できたらいいなと思います。 まだまだですが以下の御言葉に少しでも近づけるように頑張りたいと思います。
あなた方は、世界の光です。…あなた方の光を人々の前で輝かせ、人々があなた方の良い行いを見て、天におられるあなた方の父を 崇めるようにしなさい。マタイ5:14,16