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090118

半成人式に出席してT

喜入小学校の半成人式で今年もお話しさせていただく機会が与えられ、出席させていただきました。半成人(10歳)の4年生の子供たち50数名に、その保護者の 方々、校長先生、教頭先生、また4年生の担任の先生方、それに来賓の方々が見つめる中で、子供たちが一人ひとり前に立って発表します。

たくさんの人々が注視する中、自分の思いを堂々と発表する子供たちの姿を見ていると、「この頃の子供たちはすごいな。」と感心します。今から50年前、私たちが 10歳の頃はこのようなたくさんの人の前でお話しするなんて、到底できなかったと思います。

子供たちはこの発表のために、冬休み前から準備を始めました。子供たちには、これまでの10年をじっくり見つめ直すと同時に、自分は将来何をやりたいのか? 何になりたいのか?をじっくり考える良い機会になったと思います。

まず、発表では子供たちが、ご両親や周りで見守り育ててくれた人々に感謝することから始めました。たとえば、「未熟児で生まれた私を、ここまで大事に育てて くれてありがとう。お陰でみんなと変わらないほどに大きく成れました。」とか、「私が、怪我をした時、病気をした時、親身になって看病してくれて、ありがとう ございました。」とか、それぞれのご両親に感謝を述べ、また「怪我をした時、ご両親がいなくて隣のおばさんが病院に連れて行って親切にしてくれたのが嬉しかった。」 とか、「先生、お勉強を教えてくれてありがとう。」という風に周りの人々に感謝しました。

それぞれが10年間を振り返って、自分一人で大きくなれたわけではない。ご両親を始め周りの日々人の助けがあって初めてこのように成長できたのだという感謝の 気持ちを持って発表しているのが伝わってきて、感動しました。

この子供たちには、この感謝の気持ちを忘れずに、これからもこの気持ちをずっと持ち続けて欲しいと思いました。というのも、先日市民文化センターで成人式が 行われた時、たまたま近くを通りかかりました。すると、綺麗な着物で着飾った二十歳のお嬢さん方が、ペロペロキャンデーを舐めながら、他人の迷惑をも顧みず、 道いっぱいに広がって、大声で喋りながら歩いてくる光景に出合いました。

彼女たちのことを思い出しながら、半成人式で周りの人々に心からの感謝を述べている子どもたちを見ていると、二十歳になるときこそ、そのような姿勢が大切なの ではないのかなと思いました。「お父さん、お母さん。お陰さまで成人式を迎えることができました。生まれてから二十年間、本当にお世話になりました。これからは その恩を忘れずに、思いを新たにして立派な大人として社会人生活をスタートしたいと思います。」とそれぞれが自分を育て成長させて下さったご両親や周りの方々に 感謝の意を表すなら、日本は素晴らしい国になるだろうなと思いました。

実は私の長男が二十歳になった時、彼から「二十年間育てて下さってありがとうございました。お陰さまで成人することができました。」との電話をもらいました。 その時は気恥ずかしくて生返事をしてしまいましたが、とっても嬉しかったことを覚えています。彼は祖父母やおばさんにまで二十歳になった感謝の丁寧な葉書を 出していました。その中には感動して、お金を送ってくれた人もいたそうです。

これを読んでおられる中に二十歳の方がおられるなら、今からでも遅くはありません。育ててくれたご両親や、支え見守ってくれた周りの方々に感謝するように されたらどうかと思います。(お金が送られてくるかどうかは別にして。)

良い返事をする人には喜びがあり、時宜にかなった言葉は、いかにも麗しい。箴言15:23

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