090215
子供達の学習発表会
近くの小学校で行われた学習発表会を、妻と二人で見に出掛けました。開始10分ほど前に会場の体育館に到着すると、子供たちはすでに、前の方から静かに並んで座っていました。そして、その後の椅子席に、ビデオを構えたお父さんお母さん方に交じって、私たちみたいな年輩の方々も座って開会を待っていました。
会の始めにあたり、まず1年生の子供たち6人が壇上に上がり、交互に「初めのことば」を述べ、開会の宣言をしました。続いて1年生の46人が「はる、なつ、あき、ふゆ」の題で4月から3月まで、それぞれの月の詩を、はっきりした声で交代に発表してくれました。朝の登校時に毎日会う、まだあどけなさの残る小さい子供たちが、長い詩を覚えて朗読する姿を見て感動しました。
次に4年生が「I will follow him」という英語の歌を歌いました。皆上手に英語で歌っていました。歌を聴きながら、私も自分の人生を主にゆだね、主に従って行こうと決心した時のことなどを思い出しました。
それから、3年生が「怠け者忍者」の劇をして、自分の心にあるなまけ心と闘う大切さを伝え、さらに「間違いを恐れないで発表しよう」と体育館全体を使って語りかけました。彼らの発表に何度も頷き、いろいろ考えさせられ、多くを教えられました。
続いては5年生の「桃太郎」の英語劇でした。桃太郎、犬、サル、キジに扮した子供たち、それに周りに立っているナレーターが上手に英語で話します。ナレーターは交互に英語で話し、そして交互に日本語に通訳しました。一生懸命努力して覚えた跡が見られて、思わず大きな拍手を送りました。
15分の休憩があり、第2部は全校生徒による「世界中の子供たちが気球に乗ってどこまでも」の合唱で始まりました。1,2年生は壇上に、3年生から6年生は下に立って、大声で迫力満点の歌声を聞かせてくれました。
そのあと、恒例の先生方の登場です。アンパンマン、食パンマンに教頭先生扮するバイキンマンが出てきた時は、子供たちが最高に盛り上がりました。次にサザエさんとお父さん、お母さん、カツオにワカメ、さらに猫のたま役の先生まで出てきました。最後はドラえもんです。大きなドラえもんの頭をすっぽりかぶった先生が、それを外すと中の顔までドラえもんに扮装していたので、子供たちが大喜びで歓声を上げていました。
次に6年い組の子供たちが、修学旅行の思い出を劇にして見せてくれました。彼らの遊園地やホテルでの楽しい様子がよく伝わってきました。
それから、2年生が合唱と合奏をしました。子供たちが鍵盤ハーモニカやカスタネット、トライアングル等を使い上手に数曲を披露してくれました。合唱も口を大きくあけて大声で一生懸命歌ってくれたのが印象的でした。
最後は6年ろ組の「消えた少年」という劇でした。内容は失敗や間違いを悔み、落ち込む少年に、いかがわしいおじさんが近づいてきて、人生を巻き戻せるというリモコンを与えて行きます。彼はそれを使って失敗したところを何度も巻き戻してやり直し、成功したところだけを残して、日々を過ごしており、いつしかクラスのヒーローになりました。しかし、ある時彼が幼稚園の時泣き虫で、意気地なしだったということがクラスの人々に広がり、彼はそれをも消そうと幼稚園時代まで巻き戻そうとして失敗し、赤ちゃんにまで戻り、最後は消えてしまうというストーリーでした。人生は成長するために失敗することも大切な要素なんだということを、いかにも現代的にリモコンを使って表していたのが非常に印象的でした。
そのほかに、音楽クラブや一輪車クラブの発表があり、上手に演奏したり、狭い舞台でうまく一輪車を操ったりして日ごろの成果を見せてくれました。全校生徒それぞれの子供たちの努力の跡が見られて、すがすがしい気持ちで家路につきました。
小さな子供たちの可能性を制限せずに、努力させると素晴らしい能力を発揮してくれるんだなと感心しました。
牛がいなければ飼葉桶はきれいだ。しかし牛の力によって収穫は多くなる。箴言14:4
(何事も成果を上げるためには、努力や犠牲が必要である。)