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090315

息子の留学

大学1年生の3男が、大学を1年休学してシンガポールのバイブルスクールに留学することになりました。彼の人生にとってもこのまま大学生活を続けるより、外国で聖書の学びをして、それをベースに大学生活を続け、また社会人としての生活に入る方が、プラスになるものと考えて勧めたものでした。

彼自身も外国に行けることと、もっと深く聖書の御言葉を学び、神様との豊な交わりができる様になること等の期待から、喜んでこの提案を受け入れ、いよいよ先日出発することになりました。

彼の初めての外国生活のための荷物を車に積み入れ、彼と妻と私の3人乗り込んで、福岡に向かって車を走らせました。外は彼の旅行を祝うかの如く、冬にはめずらしい温かい上天気で、福岡は寒いのではと思って着込んだダウンジャンパー、続いてセーターまで脱いでカッターシャツ姿で、窓を少し開けて外の涼しい風を取り込みながら運転を続けました。

順調に福岡を目指して北上した車は、一旦鳥栖インターで降りて、小郡にいる妻の妹夫婦の家に向かいました。彼女とは次男の結婚式(1月末)以来の再会だったので、久しぶりの交わりを喜び合いました。

夜は彼女が久留米市にある自然食のレストランに私たちを招いてくれたので、そこで健康に良さそうな美味しいお食事を満喫いたしました。特に3男は「日本で最後の夕食だ。」と言いながら、いろいろな味を確かめつつ、お代わり自由の雑穀米を次々に試していました。

あくる日朝早く、3男と私は小郡の妹の家を出て、福岡空港の国際線ターミナルに向かいました。空港は思ったより近く、30分程度で到着ました。朝が早いせいもあったのか、昨日とは違ってセーターやダウンジャンパーを着込んで、がらんとしたビル内で4階のレストランが開くのを待ちました。

自動販売機でホットな飲み物を買ってきて体を温めながら待っていると、7時半になって漸くレストランが開きました。二人でモーニングサービスのパンとコーヒーを食べ始めてしばらくすると、彼の乗るシンガポール行きの飛行機の搭乗手続きが始まった旨の館内放送が流れました。

慌てて食事を終えた私たちは3階の搭乗手続きの場所へ急ぎました。手続きのコーナーには彼のみで私は入ることができません。コーナーの外側の椅子に腰をおろして、しばらく彼の様子を見ていましたが、何となく気がかりなので、順調に手続きが済むかどうかを、立ち上がって遠目に眺めていましたら、問題なく終わったようで、向こう側の出口から出てこちらのほうに歩いてくるのが見えました。

いよいよ出発の実感が湧いてきたようで、彼から幾分緊張している様子が感じられました。彼にとっては、初めての海外旅行でそれも一人で行かなければなりませんので、多少の緊張は、いた仕方ありません。手続きが終わってから搭乗までまだ幾分時間があったので、二人で売店などをぶらぶら見て回りました。

暫くして多くの人々が搭乗口に並んで入って行き始めたので、彼もその後ろに並びました。彼は緊張して私の方を振り向く余裕がなかったようで、腰に巻いていたポシェットを外し、時計や財布をケースに入れ、ダウンジャンパーも脱いで不審物検査ゲートを潜って搭乗口の方に消えていきました。

彼が、バイブルスクールで多くの御言葉を学び、また神様との豊な交わりの中での様々な経験を通して、一回りも二回りも大きくなって帰って来てくれることを祈りつつ、一人で福岡空港を後にしました。

今私は、あなた方を神とその恵みの御言葉とにゆだねます。御言葉は、あなた方を育成し、すべての聖なるものとされた人々の中にあって御国を継がせることができるのです。使徒20:32

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