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090412

結婚を迎える方々にV

先々週から幸せな結婚と結婚式の意義についてお話しさせていただいております。これまでお話させていただいたように、幸せな結婚というのはリッチで楽しくではなくて、夫婦の良い関係で決まります。したがって、式の中で、「私は生涯あなたを愛し続けることを約束します。」とお互いに、良い関係を維持するための誓約をしていただきます。

また同時に、この誓約は相手や相手の家族に対するものだけではなく、神様に対する誓約でもあります。つまり、「神様。あなたが備えてくださったこの素敵な人を、生涯愛し続けることを、与えてくださったあなたに誓います。」という意味が込められています。それが、キリスト教の結婚式のベースにある精神です。

一般的には「自分が選んだ人」というところから結婚生活をスタートします。しかし、これでは新しい家庭のベースが自分の感情になってしまうのです。先週お話したように感情には責任がありません。そこで「結婚したほうが良かった、しないほうが良かった。あっちが良かった、こっちが良かった。」といつも家庭が、土台から揺れ動くのです。

そうではなくて、あなたの欠点、弱さを補うためにふさわしい人を神様が備えて、与えてくださったがゆえに、神の前で誓うことができるのです。注意して見てください。お互いに相手の欠点や弱さを補うものを持っているのです。そして、相手が自分の弱さを補ってくれたときに、本当にこの人は神様が備えてくださった自分にふさわしい人だったと認識するのです。

つまり、自分の感情と関係なく、神様が備えてくださった相手として受け入れるとき、はじめて家庭に秩序ができるのです。幸せな家庭のベースは自分の感情ではなく、神様が備えてくださったふさわしい相手として受け入れるところから始まるのです。

先週、私たちの幸せは関係によって左右されるということをお話ししました。結婚した二人は生い立ち、環境、考え方、やり方がそれぞれ違います。そして、それらをベースにしたお互いの意見の違いもあります。自分の意見を主張するだけではなく、お互いに思いやりを持って相手を理解し、受け入れ良い関係を造ることに精一杯の努力して欲しいと思います。自分の意見が通っても関係が崩れたら幸せにはなれません。

しかし、私たちの幸せを最終的に支配する最も重大な関係はまだ外にあるのです。それが私たちを造り生かしておられる創造主なる神様との関係です。聖書は私たちの悩み、苦しみ、病等の原因は人間が造り主なる神様から離れ、自分勝手に生き始めたことだと言っています。

残念ながら、人間はいくら粋がって見ても、所詮弱い存在です。そこで真に頼れる存在を求めて探求をし、そして結局、神にたどりつくのですが、本当の神とは違う山や岩や太陽など人間より大きな偉大な存在を神として崇め始めるのです。

また、同時に身近なところにも神を求めて木や石、青銅や金で神を造り、それらをも拝み始めます。しかし、それらに私たちの問題を解決する力がないのは明らかです。

私たちが真に平安を得、幸せな家庭を築き、幸せな人生を送るためには、私たち人間を造り、生かし愛しておられる全能なる神様、すべてを御手に治めておられる主権者なる神様との正しい関係が重要なのです。そして、その神との関係が構築された時、初めて幸せな家庭、幸せな人生が私たちのものとなるのです。

私たちが平安で幸せな人生を送るためには、まず神様との正しい関係、次に人間同士の良い関係が必要なのです。

「先生。律法の中で、大切な戒めはどれですか。」そこで、イエスは彼に言われた。「心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。」これが大切な第一の戒めです。「あなた方の隣人をあなた自身のように愛せよ。」という第二の戒めも、それと同じように大切です。マタイ22:36〜39

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