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090712

人生の転機

先々週まで、私が福岡で堕落した大学生活を送っていたことを書かせていただきました。今週はその続きをお話しさせていただきます。

さて、そのような時に私に第1番目の転機が訪れます。それが妻との出会いです。彼女は同じ大学の後輩で、自堕落な生活を送っていた私にとって太陽のような存在でした。そこで、卒業後、彼女と結婚するために、少し真面目になり勉強も頑張り、4年間で卒業できました。

何とか卒業して、一般企業に就職した私は、彼女と結婚するための結納金を貯めるために、パチンコやたばこをやめ、お金を貯める決心をしました。仕事をし始めると忙しくなってパチンコはしなくなりました。しかし、たばこの方は簡単ではありませんでしたが、自分と戦いつつやめました。

一方、お酒は会社でのお付き合い等があり、やめようとも思わなかったので、飲み続けていました。会社に入ると、すぐ飲み仲間ができました。仕事が終わると必ず、私の所に来て、「おい、帰って良いかい?」と聞いてくるのです。すると私も、「もうすぐ終わるから待って。」と言わざるを得ません。そうして、会社帰りには1杯ひっかけて帰るようになりました。

結婚して、長男が2歳ぐらいになると、私が帰ると彼がすぐ冷蔵庫からビール瓶と栓抜きをふらふらしながら持ってくるようになりました。父親が一番喜んでくれることを小さいながら感じていたのでしょう。

しかし、私の根本的な性格は全く変わっていませんでした。そこで、妻との夫婦げんかが絶えなくなりました。

そして、それは激しいものでした。あまりにも激しい争いが続いたので、ついに妻はダウンして福岡の病院に入院してしまいました。

妻の入院中の1ヶ月半ぐらいの間、小さい長男は福岡の妻の実家に預けられました。余りの仲の悪さに、両方の親は離婚を覚悟し、それを勧めるまでになっていました。

しかし、その1ヵ月半の冷却期間が良かったのか、退院した妻が、ダメで元々と、もう一度やってみようと帰ってきてくれました。そしてその時、妻が教会に行こうと言ったのです。私たちの大学はミッションスクールだったのに、真面目に大学生活を送っていない私には教会がどんなところか全く分かりませんでした。

そこで、本屋に行って三浦綾子さんの「新約聖書入門」という本を買ってきて、読み始めました。読みながら、天地を造られ、全てを支配しておられる神様がおられる。これは教会に行かなければいけないと思いました。妻もその本を読みながら、あふれる涙を止めることができなかったそうです。これが私たちの人生を決定的に変える次の転機になりました。

そして、二人で教会に行き始めましたが、その時にはすでに、二人ともイエス様を信じる決心ができていました。ですから、教会に通い始めてすぐ夫婦一緒にバプテスマを受けました。

神様が生きて働いておられ、私たちは愛されているということが深く感じられました。私は後ろのポケットにいつも聖書を入れていて、少し時間があると取り出して読みました。運転している時でも、信号で車が止まると、信号をちらちら見ながら聖書を読むほどになりました。

今までと世界が変わったみたいに、毎日毎日が嬉しくてたまりませんでした。その時の喜びをうまく表現しようがなくて、「今までの1カ月より今日1日のほうがずっと素晴らしい。」と思わず叫んでいました。それからあれほど憎しみ合っていた二人の関係が改善しました。毎日が喜びでいっぱいなので、好きだったお酒も飲みたいと思わなくなり、やめてしまいました。これで、今まで自分を苦しめていた罪の奴隷から完全に解放されました。

キリストは、自由を得させるために、私たちを解放して下さいました。ですから、しっかり立って、またと奴隷のくびきを負わせられないようにしなさい。ガラテヤ5:1

父が私の変わり様を見て「世界でお前みたいに変わった人間はいない。」と言ったので、「教会に来たらそんな人たくさんいるよ。」と言いました。また、母は「親がお金を出して勉強させる時はちっとも勉強しなかったのに、今頃になって急に勉強するようになって」と言っていました。

私たち夫婦は喜びで満たされ。この素晴らしい恵みを他の人にも伝えたいと、教会に行き始めて半年もしないうちに家庭集会を始めました。しかし、二人もとまだ教会に生き始めたばかりであまり聖書の知識がありません。そこで、キリスト教のビデオを買いこんで、それを集会で見るようになりました。まだビデオがそんなに出回らないときだったので結構な値段しましたが、喜んで買ってきて集会をしました。

それ以来、すっかり神様中心の家庭になり、子供たちも一緒に、まず早天祈祷会をして、それから朝食を摂るようになり、家族で神様を信じ、神様を第一にするようになって、私たちの家庭に素晴らしい事が次々に起こるようになりました。

やがて、会社を辞め、鹿児島市の谷山で開拓伝道を始めました。収入はそれまでの4分の1ほどに減り、生活は大変貧しかったのですが、毎日楽しく暮らしました。谷山に来て4年間はまともな御飯が食べられず、毎日おかゆを食べていましたが、妻が少ないお金を工面して美味しい豆腐料理や卵料理を作ってくれたので、貧しさは感じませんでした。

私たちを愛し、私たちを苦しめるあらゆる問題を解決し、新しい人生を与えてくれて、私たちが喜びに満たされて生活するように助けてくださる神様に感謝します。

誰でもキリストにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。Uコリント5:17

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