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090830

長男家族と桜島

千葉にいる長男家族が鹿児島に帰省してきました。長男には2歳半の娘Mちゃんと、8ヶ月の息子K君がいます。二人ともかわいい盛りで、特にMちゃんが「おじいちゃん」と言ってなついてくれるだけで、幸せな気分になれます。

今回は長男家族とともに桜島に行く計画を立てていました。朝9時前に長男家族4人と私たち夫婦が、2台の車に分乗して喜入を出発しました。右手には穏やかに朝の光を反射して碧く輝く広い海、その先には海の上に雲に隠れてうっすらと姿を見せる桜島。それらの素晴らしい景色を見ながら、私たちは海岸線を鹿児島市街地に向かってひた走ります。

しばらくすると長く続く広い産業道路に入ります。産業道路は道路に沿ってヤシの木が植えられたグリーンベルトが続きます。そこには様々な木々が植えられ、長い長い散歩道が続きます。人々は木陰を散歩するだけでなく、所々にある広場では年配の人たちがゲートボールを楽しんだり、小さい子供たちが遠足に来て遊んでいたりします。

私は、もう一台の車に乗っている長男家族が、海の景色や長く続くグリーンベルトの景色を楽しめたかな、それとも子供たちが泣き出したり騒いだりしてそれどころではなかったかもしれないな、と勝手にいろいろ想像しながら車を走らせました。

思ったより早く、10時前には桜島桟橋に着き、誘導されるまま車を走らせてフェリーに乗り込みました。私たちが乗るとすぐフェリーは桜島に向けて出港しました。私たちは客室の上の甲板まで上り、桜島を背景に写真を何枚か撮りました。そして、イスに座り遠ざかって行く鹿児島市街地のビル群を見たり、どんどん近付いて大きくなってくる桜島の景色見たりして暫しの時間を楽しみました。

Mちゃんは「怖い、怖い」と言いながらも、甲板の上から海の上をのぞき込んだり、甲板の上を結構嬉しそうに歩きまわったりしていました。しかし、そうこうする内にフェリーは15分ほどで桜島港に着いてしまいました。

フェリーから出て桜島に上陸した私たちは溶岩道路を展望台に向かいます。この道路は大正3年の大爆発の時に流れ込んできて、冷え固まった溶岩の上を走る道路ですが、残念ながら以前のようなゴツゴツした荒々しい岩の間を走るという雰囲気はほとんどなくなって、岩の上に降り積もった灰に根を下ろした松で覆われた松林の中を走る道路というような感じになっていました。

フェリーを出てから15分ほど垂水方面に向けて走り続けると、広い展望台が左手に見えました。展望台に入り、駐車場に車を止めて、Mちゃんの手を引いて階段を昇り始めます。階段の上にはうっすらと火山灰が積もっていたので、足を滑らせないようにゆっくりゆっくり登らせました。

途中で桜島が白っぽい噴煙を黙々と噴き上げているのが見えました。所々で人々が桜島を背に写真を撮っていました。私たちも様々な風景を背景に写真に納まりながら、一番上の展望台まで登りました。そこには屋根付きの建物があり、木の椅子があって座って休めるようになっていました。

そこからの桜島は絶景で、綺麗というよりも、降り続く高温の火山灰によって全く植物の生えていない灰色の山肌が今にも襲いかからんばかりに、大迫力をもって迫っていました。そこには、長男に「今爆発したら逃げようがないね。」と言わしめるほどの圧力がありました。

展望台は私が以前来た時とは様相が一変していて、綺麗になり、ずいぶん歩きやすく登りやすくなっていました。以前と言っても、もう20年以上も前のことですが、お土産屋さんは今と全く変わらずに並んでいましたが、展望台は桜島同様殺風景なものだったように記憶しています。

帰りは徐々に上って来た、来る時の道とは反対の急な階段で一気に下る道を通りました。Mちゃんも展望台から降りる時はさすがに疲れて、歩くのがつらそうで、お父さんに抱っこをせがんでいました。

しかし、私たちと逆回りで急な階段を上ってきた人々はハアハア言いながらかなりきつそうにしていました。この方々はもう一つの登り道を知らなかったのだろうなと思いましたが、ここで教えられても迷惑だろうと黙っていました。展望台の昇り口をもっとはっきり分かるようにしておいてくれたらいいのにと思いながら帰途につきました。

帰りのフェリーでは近づいてくる鹿児島市の町並みを見ながら、小さくなって行く桜島に別れを告げました。

長男家族、特に初めて桜島に渡った群馬出身の嫁さんと、2歳半のMちゃん、8か月のK君(まだちょっと無理かな?)に、少しでも良い思い出として、記憶に留めてもらえたらいいと思いました。

あなた方も、自分の子がパンを下さいと言う時に、だれが石を与えるでしょう。また、子が魚を下さいと言う時に、誰が蛇を与えるでしょう。してみると、あなた方は悪い者ではあっても、自分の子供には良い物を与えることを知っているのです。とすれば、なおのこと、天におられるあなた方の父が、どうして、求める者たちに良い物を下さらないことがありましょう。マタイ7:9〜11

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