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091025

シンガポール留学W

(作:佐多 恵悟

お待たせいたしました。シンガポール留学4回目です。多くの方から「楽しみにしています。」などと優しい言葉を頂いて、とてもありがたく思っております。

さて、前回お話ししたように礼拝の帰りにA君と知り合った自分とKさんは、A君と意気投合し、マーライオンに連れて行ってもらう約束をしました。いよいよ、自分が シンガポールに行った真の目的(?)が実現します。

その後、連絡を取って、その翌週に行くことに決まりました。約束場所はシンガポールで大きい駅の一つ、City Hallという駅の地下にある、「Syokudo(食堂)」と いう名前のフードコートでした。このSyokudoは日本料理専門のフードコートで、まさに日本、と言うような店が並んでいます。お好み焼きにラーメン。焼き鳥、 たこ焼き、丼もの。流れている音楽は日本の最新曲(GacktやGreeeenなど)で、なぜかプリクラまで設置されていました。(ここには、その後、日本を恋しくなった ときによく行くようになりました。)

さて、Syokudoに行くと、A君と友達二人が待っていました。そこでは、久々に日本食の夕食を頂きました。その後、そこから歩いてマーライオンの場所に行くことに なりました。行く途中、とても驚いたのが、A君が写真を撮る、撮る!至るところで写真を撮りまくっていました。本当は自分たちが観光客だから撮るべきなんでしょう けど。夜のシンガポールの町並みは本当に綺麗で、City Hallは都会の方なのでゴミも落ちておらず、田舎育ちの自分には言葉を失うほどの感動がありました。

それから、海沿いの道路を歩き、マーライオンのいるところまで歩いて行くと…。何か不自然なんです…。なんと、マーライオンの足元にはビニールシートがかぶせて あって、近寄れないようになっていたのです。彼が言うには、「実は、何日か前に雷が落ちて、ちょっと削れたらしいんだよ。もうちょっと前はマーライオン全部が ビニールシートで隠されていたんだよ。」とのこと。なんか、いい時に来たのか、悪い時に来たのか、よく分からなかったのですが、とにかく、初めてマーライオンを 見た感動は大きいものでした。「シンガポールにいるんだぁ!!」って言う気分になりました。たくさん写真を撮って、本当にいい思い出になりました。

その帰り、MRT(シンガポールの列車兼地下鉄。レールの上を走る公共の乗り物はこれのみ)の中で、A君といろいろ話しました。仕事は何をしているのかと聞いた ところ、「The Ministry of Foreign Affairs」との答え。「えっ??」電子辞書で調べてみると、なんと、「外務省」ではありませんか!!「明日も朝から仕事なんだ。」 とのこと。それなのに、遅くまでマーライオンを見せに連れてってくれたA君に感謝しました。

さて、A君の友達2人のうち、1人は一昨年SOTを卒業し、もう一人は今年、自分たちと同じようにSOTに行く予定でした。しかし、A君は「いや、俺はいいわ。」との 返事、みんなで「今年一緒にSOT行こうよ。」と誘ったのですが、彼は「いや、きつそうだし、忙しいし、自分はいいや。」とあまり乗り気ではない様子。

その後、A君の友達の一人から、こんな連絡が来ました。「A君が今年のSOTに行くって。」あんなに行かないと言っていたA君が行く決意をしたのを聞いた時は、本当に びっくりしました。SOTが始まってからは、家庭教師のバイトをしながらお金を貯めてSOTに来ていたA君。だんだん忙しくなって、連絡も取れなくなって、学校で会う時 以外は、卒業するまでなかなか話す機会もなくなりました。

でも後で、A君はこう言っていました。「自分はもともとSOTなんて行こうとは、全く思ってなかった。恵悟君に会わなかったら絶対に行ってなかったと思う。でも、 本当に行くって決断してよかった。本当に恵悟君には感謝してる。恵悟君に会ったことは、主の導きだったと思う。」

ほぼ偶然に会って意気投合したA君。でも、そのことが本当にA君にとっては人生の転機になりました。自分もA君に会ったのは、彼をSOTに連れてくることだったんだと 思っています。彼とのことは、自分の一つの忘れられない良い思い出となっています。

神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、 私たちは知っています。ローマ8:28

次回は、SOTの学生の日本人について話をしたいと思います。(後、以後大親友の日本人ルームメート、Kさんを次回からK兄《Kにぃ》と呼びたいと思います。) そして、いよいよ海外生用SOTのスタートです!!


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