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技術を支える人間性

数回のつもりで、息子のシンガポール体験記にこのコーナーを貸してあげたのですが、続く、続くで、なかなか私の出番がなかったので、今回はその合間をぬって、 久々の登場になりました。

先日、プロ野球のドラフト会議が行われ、注目の花巻東高校の菊池雄星くんは西武に指名されました。彼は甲子園で活躍し、将来を嘱望された逸材ということで、 大リーグを含め20の球団から誘いを受けました。決断次第では大リーガーにもすぐなれたかもしれない彼が、高校では1年生から続けているトイレの掃除をいまだに 率先してやっているということをテレビで聞いて感動しました。

監督の話によると、「有名になって天狗になっても仕方ないような状況なのに、大会が終わって同級生が解放を求めて寮を出ていく中で、彼は自分たちが勝ち残った せいで、新チームの結成が遅れたのでと、ひとり寮に残って後輩の練習の加勢をしている。」とのことでした。ただ野球がうまいだけでなく生活面でも模範になるような 彼の行動を聞いてなんだか嬉しくなってきました。

また先日はゴルフのタイガーウッズ選手が来日し、千葉県成田市の成田ゴルフクラブで行われたイベントに参加しました。3年ぶりの来日となったウッズ選手は、 そこで2007年世界ジュニア選手権2位の加賀崎航太選手(12歳)と9ホールのエキシビションマッチを行なったというニュースがテレビで放映されました。

ゴルフを終えてからのタイガーウッズ選手へのインタビューの中で、一緒にラウンドした加賀崎選手の印象を聞かれた彼は「航太はプレーも良いが、人柄が良い。 ゴルファーにとって人柄の良さは重要だ」と航太君を絶賛していました。

この様にスポーツの技術だけでなく人間性も同時に養うのが学生スポーツの本質だと思っている私は彼らのことを大変喜んで聞きました。

そういえば、先ごろ行われた九州高校野球大会に11季ぶりに出場を果たした鹿児島城西高校の監督は大会前に次のように語っていました。「この子たちは個々の 能力が高く、非常に期待されたメンバーだったが、鹿児島大会では初戦や2回戦で早々と姿を消してしまうことが続いた。そこで、この子たちの身だしなみや生活 態度から徹底的に改善しようと努めた。最初は選手からの反発も多かったが続けるうちに彼らのチームワークや能力が解放され、力を出せるようになってきた。」

また、数年前に甲子園大会に出場し、ベスト4まで進んで鹿児島県民を熱狂させた鹿児島工業高校のメンバーも鹿児島にいるときだけでなく大会中も宿舎の近くの 公園の草むしりや清掃を行っていたということを思い出しました。近年、強かったらいいという風潮がある中で、これらのニュースは私たちに喜びを与え、改めて スポーツのあるべき姿を教えてくれているような気がします。

この様な選手が活躍するのを見ることは喜ばしいことであり、ついつい応援にも熱が入ります。へりくだって仕える者が最後には勝利するということをいろいろな スポーツを通して見せてくれることを切に望む者です。

しかし、神は、さらに豊かな恵みを与えてくださいます。ですから、こう言われています。「神は、高ぶる者を退け、へりくだる者に 恵みをお授けになる。」ヤコブ4:6

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