100131
半成人式
先日、喜入小で半成人式が行われました。半成人式では4年生、つまり10歳の子供たちが将来の夢について皆の前で発表します。そして、今年も子供たちの発表の 後に私がミニ講演会として、お話しさせていただくことになりました。
当日の朝も、児童通学保護員(緑のオジサン)として、教会前の交差点に立って子供たちの安全登校を見守っていました。特にその日は4年生の子供たちが発表を前に して緊張していたら、励まそうと思って街頭に立ちました。
しかし、子供たちは思いのほか平静で大舞台に緊張しているような素ぶりは、ほとんど見せていませんでした。すると、今日発表する4年生のSちゃんが大声で 『おじちゃん。今日頑張ってね。』と言いながら通り過ぎて行きました。彼女は私が今日講演するのを知って逆に励ましてくれたのでしょうが、なんだかへんてこな 気分です。
始まりの時間に合わせて、直接体育館に行くと子供たちが整然と座っている後ろの方に、ビデオやカメラを構えた保護者の方々が陣取って、始まりを今か今かと 待っていました。しばらくすると校長先生、教頭先生に続き来賓の方々が入ってこられ、開式の言葉が告げられました。
いよいよ、子供たちの発表です。発表する講壇の後ろに、こちら側を向いて7〜8個の椅子が一列に置いてあり、そこのひな壇に子供たちが並んで順番を待ちます。 そこから一人一人が講壇の前に出て自分の将来の夢を発表します。発表が終わった人はそこから降りて自分の席に帰り、代わりに次の人がひな壇に登るという具合に、 ぐるぐる回りながら進んで行きました。
毎年、子供たちが大勢の前で発表する姿に感動させられていますが、今年は特に子供たちがひとりひとり書き物を見ないで、まっすぐ前を見て夢を語ってくれました。 彼らの前には50人の同級生、その後ろにはカメラを構えた保護者の方々、右手には校長先生、教頭先生に先生方、左側には来賓の方々と、優に100名を超える観衆の 前で、半成人の子供たちは物おじすることなく発表しました。
私たちが4年生の頃には、決して考えることが出来ないほど、一人一人が成長した立派な姿勢で、それぞれの将来の夢を堂々と話していました。まるで、6年生か 中学生を見ているような感じでした。
子供たちの発表が終わると、私が前に出て子供たちに対して、大きな夢を持つことの大切さと努力すること自体が人に幸せを感じさせること、そして正しい、良い 言葉づかいをすることが前向きな人生を作ることになると具体例を交えてお話ししました。
会が終わると毎朝街頭であいさつしている子供たちが近くに来て、「おじちゃん。着慣れないスーツなんか着て、どうしたの?最初誰かと思ったよ。」とか、いつも 街頭に立つとき帽子を被っているので「今日は帽子はどうしたの。帽子は?」なんて冷やかされてしまいました。
しかし、私としてはスーツ姿の方が普通で、緑のオジサンをする朝1時間だけ、市から支給されたガードマンのような制服制帽姿になるのですが、子供たちにとっては これが私のイメージなのだなと思いました。
今年もすがすがしい気持ちで家に帰ることが出来ました。子供たちには、今日の良い経験を自信に、困難を恐れずに、大きな夢に向かって突き進んでもらいたいと 思います。
そればかりではなく、患難さえも喜んでいます。それは、患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が 希望を生み出すと知っているからです。この希望は失望に終わることがありません。ローマ5:3〜5