100221
シンガポール留学12
International Idol、オーディション当日。
諸事情でメンバーが集まるのが遅かった僕らが会場でエントリーしたのは、ダンス部門では最後、バンド部門では後ろから2、3番目でした。エントリー数は全部で 約40チーム、そのうちの20チームはバンドチームと言う、壮烈な戦いとなりました。
このうち、決勝に進めて、ステージの上でパフォーマンスできるのはたったの8チーム。シンガポール中から来た40チームの中からそれに合格するのは 至難の業でした。
自分たちのチームは、人数も多いため、なかなか全員集まる機会も少なく、万全な体制では来られていなかったため、とても不安のあるオーディションでした。 そこで、全員がそろったところで、みんなで輪を組んで、自分たちの全力で出来るように、でも、神の御心のままになるようにお祈りして、自分たちの出番を 待ちました。
オーディションの終盤、まずぼくらのバンドの出番。バンド名は「Flower Lovers」。準備が万端ではなかったのですが精いっぱい歌いました。ところが、ここで、 メインボーカルのマイク(他のボーカルより音量が大きい)がキーボードのK兄のほうにセットされており、本当のメインボーカルの自分のマイクともう一人のボーカルの マイクがほとんど聞こえない状況になっていたのです。その上、4分までと決められていたため、途中で中断させられてしまいました。
それでも、マイクの声が聞こえなかった中でも、観客席から一生懸命応援して盛り上げているSOT仲間がいました。彼らは、ぼくらの普段の頑張りを見て感動し、 いろいろお世話したり、応援したりしてくれていた人たちでした。僕等はそれに答えるように、地声で大きな声で歌いました。
オーディション最後のチーム。それは、ぼくらのダンスチームでした。チーム名は「Kokoro−Odoru Crew」。単なる寄せ集めのようなチームでしたが、お互いを 盛り上げ合い、トリとしていい形で終えることが出来ました。この時も、仲間のみんなや、SOTのチームメートが一生懸命盛り上げてくれて、楽しく踊ることが 出来ました。
「これで落ちても、悔いはないよね。」「自分の全力は出せたしな。」いい思い出の一つになるよ、と言い合って、記念写真を撮り会場を後にしました。
1週間後の朝、隣の部屋にいたK兄が僕の部屋に走ってきました。 「ちょっと来て!!」
K兄に見せられたのは、International Idol主催者からのメールでした。
合格チーム … Flower Lovers … Kokoro-Odoru Crew
「どっちも受かってるじゃん!!」なんと、ぼくらのチームは2つとも、決勝進出の8チームに入っていたのです。まさにそれは奇跡でした。
神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、 私たちは知っています。ローマ8:28
でも、本番は3週間後。それから、またハードな練習の日々が始まりました。
次回をお楽しみに。