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シンガポール留学14

前回は、ダンスチーム「Kokoro-Odoru Crew」の練習で、足が伸びるという奇跡が起こったことをお話ししました。今回は、決勝までのバンドチーム 「Flower Lovers」についてお話したいと思います。

Flower LoversのリーダーはK兄。K兄はこのバンドのために、本当に様々な犠牲を払ってくれました。組み立てたり、練習場所を確保したり、その曲自体知っている 人も少なかったので、曲を配ったり、指導したり。そのため、僕らのバンドはどんどんいいものへと変わって行きました。

お互い忙しくてなかなかみんな全員がそろって練習というわけにはいかず、本番までにみんながそろって出来たのは、3回ほどでした。でも、それぞれの持っている 賜物(能力)は大きく、また各自とても努力していました。

Flower Loversにも、言語の壁は大きいでした。英語がほとんど分からない人もいたりで、なかなか伝わんなかったり、いろいろな問題も出てきたりしました。ただ、 Flower Loversの一番良かったところは、「一致」があったことでした。それは、「優勝するぞ」とは違う熱意でした。「神から戴いた賜物を開花させ、会場に大きな 花を咲かせよう。」そういった意味からも、こういうチーム名にしていました。

また、僕らは衣装にもこだわることにしました。Internationalなんだから、日本の文化も花咲かせよう、ということで、シンガポールの日本人や、日本好きの 人たちに連絡して、甚平2着、浴衣1着、はっぴ1着を借りました。甚平はボーカルのT君とK兄、浴衣はキーボードの日本人Kさん、そしてはっぴがメインボーカルの僕が 着るということにしました。

そして、いきなり歌い始めるのもなんだから、まずKさんが扇子持って前に登場し、K兄が「桜」を弾いてそれに合わせてKさんが舞う。その後にKさんがお辞儀をして 帰って行く時に僕が歌い始めるという、まさになんでもありな感じでショーを仕上げました。

歌を歌うということで、ボーカルのみんなは1日前から、メインの僕は3日前から冷たい飲み物をひかえ(のどを痛めて、声質が少し悪くなるため)、みんな本番の 日のために、それぞれが必死に努力をして、いいものを出そうと決めていました。

僕の中では、優勝したいという気持ちは完全にありませんでした。ここまで来られたこと。ノンクリスチャンと知り合えたし、みんなで協力し合えたし、そして みんなの前で歌うことが出来ること。これだけで僕は十分でした。とにかく、全力で本番に臨もう、そういう気持ちでした。メンバーのみんなも同じ気持ちでした。

強くあれ。われわれの民のため、われわれの神の町々のために全力を尽くそう。主はみこころにかなうことをされる。 Uサムエル10:12

本番前日。実はこの日もエレキのC君が用事で来れずに、全員で合わせられなかったのですが、それでも最後の仕上げの練習をして、最後に祈り合いました。

「主よ、言語の壁を超え、文化の壁を超え、明日一つとなって披露することが出来ることを感謝します。私たちの全身全霊を込めて、明日ステージに 立てますように。」

その夜は緊張と興奮で目がさえる中、一生懸命気持ちを抑えて、眠りにつきました。


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