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100516

現在の水戸黄門?

私の母は91歳、認知症で今はテレビを見ていても内容が分からないようで、ただボーっと眺めているだけですが、母がまだ元気で一人暮らしをしているときは、 水戸黄門が大好きで、夕方5時までに食事の準備を整えて、5時からはテレビの前に陣取って、いつも黄門さまの活躍を楽しみに見ていました。

水戸黄門は、他局の新企画の番組より再放送のそれの方が視聴率が良いと言われるほどの絶大な人気で、母だけじゃなく日本人が大好きな番組のひとつに 挙げられているようです。しかし、私が見ている限りいつも同じようなパターンの繰り返しで、ほとんど変化はありません。

内容としては黄門さまがちりめん問屋のご隠居さんになり済まして、各地を回ります。すると、どこにも悪代官とそれを取り巻く悪徳商人がいて、それらの一部の 悪者が、住民を食い物にして私服を肥やしています。

そこで、黄門さまと連れの者たちがそれらの内情を調べあげた挙句、悪者のところに乗り込んで、彼らと戦います。そして、最後にお供の格さんが菊のご紋の印籠を 見せ「この紋どころが目に入らぬか。」と言って皆を一喝します。すると、皆が平伏し悪代官と悪徳商人の悪行がそこで明らかにされ、彼らが懲らしめられるという、 いつもお決まりのストーリーなのです。

しかし、近年それの現代版的なものが行われ、住民を熱狂させ、国民のうっ憤を晴らすのに一役買っています。それが現政権になってから始められた、国の無駄を 洗い出し、それを断ち切ろうと計画された事業仕分けです。

それが行われるようになった経緯は、族議員なる者がいて、一部の人の利益誘導型の政治を行なうばかりでなく、官僚たちも多くの税金がつぎ込まれる独立行政法人を 次々に作り、そこに自分たちが天下り、ほとんど仕事らしき仕事をしないで高額な給料を貰うばかりでなく、2年程度で多額の退職金を貰ってほかの法人に移り、そこでも 同じことを繰り返し、私服を肥やし続ける渡りなるものが行われている実態等にメスを入れる必要に駆られて始められました。

高い年貢が取り立てられ重税に苦しむ農民たちをしり目に、それらのお金が一部の悪代官や悪徳商人の懐に消えている侍の世と変わらぬ実態が、相も変わらず現在の 世にも行われている現実に辟易し、人間の欲深さと言うのは何時の時代も変わらないものだなと思います。

それらの問題を解決すべく立ち上がったのが現代の水戸黄門であることを期待された仕分け人たちです。彼らが税金によって私腹を肥やす悪い議員や悪い官僚、 悪いシステムにメスを入れ、正しく無駄なく税金が使われる世にしてくれることを切に望みながら仕分け作業を国民が凝視しています。

しかし、現代は水戸黄門の時代のようには簡単にはいかず、なかなか仕分けが進まない様子で仕分け人たちも苦労されておられるように見えます。それは忍びの者と して相手の陣地に忍び込み、相手の悪事を調べ出し、黄門さまに報告する風車の矢七やお銀、飛び猿の様な存在がいないからかなと思います。

国民の期待を背負って立てられた仕分け人たちが徹底的に悪事や無駄を暴きだし、たまりにたまった多額の国の借金を後世に残すことのないような住みよい国にして ほしいと思います。

金銭を愛する者は金銭に満足しない。富を愛する者は収益に満足しない。これもまた、むなしい。・・・働く者は、少し食べても多く 食べても、ここちよく眠る。富む者は、満腹しても、安眠をとどめられる。伝道者5:10、12
神は、私たちを暗やみの圧制から救い出して、愛する御子のご支配の中に移してくださいました。 コロサイ1:13

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