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100606

告白の力

先週は私たちの語る言葉が、私たちの感情をつくり、性格を形成し、ひいては健康までをも左右すると言うことを語り、否定的な言葉を語らないで、前向きな言葉を 意識して言うようにしましょうと書きました。

さて、私は結婚式の司式をする時、結婚するカップルに結婚についての心得等を語ります。その中で、必ず「お相手の素敵なところ、魅力を教えてください。」と 質問するようにしています。しかし、残念ながらこれがなかなか出てこないのです。「えーっと、えーっと、・・・悪いところならすぐ言えるんですけど。」なんて 笑いながら言われる方も結構おられます。

もちろん、結婚というのは大きな決断です。一生のことですから、誰でも適当に選んだわけではありません。良いところがたくさんあるから結婚を決断できたと 思います。それなのに、何故良いところが出てこないのでしょうか。それはもう相手云々ではなく、自分の見方、自分の告白の在り方に問題があることに気付かないと いけません。

相手の良いところは見ようとしないで、わざわざ少ない欠点を見て「なんでこうなの、これがいやだ、こうして頂戴。」「気が強くて、支配的で、いつも怒る。」等の 不平不満を相手にぶつけるのです。その告白によって悪いイメージがどんどん膨らみ、喜びが失われるのです。

ですから、たっぷり時間を取って、良く思い出してもらって、相手の魅力を引き出すようにします。「えーっと、家族思いで、信頼できて、頼れる。」とか、 「よく気が利いて、料理がおいしくて、面倒見がよい。」等出てきます。話しながら明らかに顔が明るくなります。褒められていることももちろんですが、告白する ことによって心が前向き、明るい方を向くのです。そこで、二人に「これを毎日やってくださいね。すると明らかに違う明るい家庭が出来上がり、必ず喜びの人生に 変えられますから。」と勧めるのです。

また、私は各地での「子育て講演会」等に講師として招かれます。そこでも語る言葉の重要性を話します。例えば、お母さんが「○○ちゃん、これをして。」と 頼みます。その時、「えーっ、するの?」なんて答えたら即座に気が重くなり、力が抜けてしまいます。ですから、まず何も考えないで、「はい、母さん」と言ってから 考えなさいと言うのです。前向きな発言をすることによって、気持ちが前向きになりそれをする力が湧いてくるのです。同じするなら前向きに楽しくする方が いいはずです。

前向きに語る時に力が湧き、喜びが出て、能力も解放されます。仕事に於いても「難しい、できない。」等の否定的な発言をする人は能力があっても大した仕事は できません。私は牧師になる以前営業マンをしていました。その時、能力開発セミナーに出席させていただきました。そのセミナーでは「私はできる―。」「成せばなる、 成さねば成らぬ何事も…。」等の肯定的な言葉を大声で、声がかれて出なくなるほど、何回も何回も告白させられました。その時はなんでこんなことを させられるんだろうと思いましたが、やがてある本を読んでいる時「私たちの脳の中に大脳皮質があり、その中に言語中枢があり、それが支配力を持っている。」と書いて あるのを見て、その意味が初めて理解できました。

しかし、2千年前の聖書にはすでにそのことが書かれていたことを知り、聖書は本当に私たちを導く真理の書だと確信しました。

馬を御するために、くつわをその口にかけると、馬のからだ全体を引き回すことができます。また、船を見なさい。あのように大きな 物が、強い風に押されているときでも、ごく小さなかじによって、かじを取る人の思いどおりの所へ持って行かれるのです。同様に、舌も小さな器官ですが、大きなことを 言って誇るのです。ご覧なさい。あのように小さい火があのような大きい森を燃やします。ヤコブ3:3〜5

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