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100808

百年に一度の大水害

先日鹿児島で大きな災害をもたらした8・6水害の特集をテレビでしていました。街で若者たちに8・6水害についてインタビューしていましたが、親に聞いたことが あるとか、小さくて覚えていないとかの答えがかえって来ていました。

無理もないかな、あれから17年もたっているのだからと思いますが、実際に被害にあった大人たちは昨日の様にはっきり覚えていて、今でもちょっと雨が激しく 降っただけで、あの当時を思い出して恐ろしくなると話していました。

それは、17年前の8月6日のことでした。その日私たちは大分の子供キャンプの講師としての奉仕を終えての帰りでした。大分から九州横断をして福岡の久留米に出て、 高速を使って南下していました。

外は強い日差しが照りつけ、まさしく夏本番という上天気でした。熊本を通り八代まで来ると、そのまま高速で鹿児島まで入るか、高速を下りて3号線を下るか 迷いました。国道3号線に入ると明らかに倍の時間がかかります。ですから、普段は途中で高速から降りることはないのですが、その日は川内のM先生へのお土産を 持っていたので、帰りに渡すかあるいは次の機会にするか迷っていたのです。

結局、高速を降りて3号線を走ることにしました。すると阿久根ぐらいまで来るとにわかにあたりが薄暗くなり、突然激しい雨が降り出しました。10分もしないうちに 国道横の土手から水が勢い良くほとばしり出て道は水が溢れ流れるようになりました。

そして、ついに川内の水引という所に来ると、道は冠水して消防の方が通行止めを告げていました。前にも後ろにも行けない状態で待っていると消防の方が、少し水が 引きはじめたように感じたのか、試しに私たちの車1台だけ通してくれました。

それで何とかM先生のお宅に伺うことが出来、少し歓談していると、周りの田んぼに水があふれ出し、ついに道にも水があふれ出しました。このままでは帰れなく なると思い、急いでお暇して、鹿児島に向かいました。

私は少しでも近道をしようと山道の農面道路を走りました。激しい雨は相変わらず降り続いていて、農面道路も所々崖が崩れて、石や土の塊が道にせり出してきて いました。それでも山越えで何とか家にたどり着けました。高校生だった長男は補習があったので一人で留守番していたのですが、この豪雨の中どうしてここまで 帰りついたのかと不思議がっていました。

その時点では、私たちは鹿児島中が集中豪雨で大変なことになっているとは全く知りませんでした。橋は流され、車は何台も浮かんで流れ、長男も腰まで浸かって 学校から自転車を押して帰ってきたと話してくれました。

さらに驚いたのは、高速道路を通って帰っておられた人々は、途中から通行止めになったので、国道10号線に出て、竜が水を通っていました。するとあちこちの土砂が 崩れて、立ち往生を余儀なくされました。するとついに、山が崩れて大量の土砂が電車や車、さらに逃げ惑う人々を飲み込んで海に投げ出し、大惨事になりました。船で 助けに向かいましたが、たくさんの方々が犠牲になられました。

もし、私たちが3号線に入らないで、通常通り高速を走り続けていたら、間違いなくあの大惨事に巻き込まれていました。あの小さな判断が家族のいのちを救いました。 今でもあの判断の背後に神様のみ手があったものと確信しています。

わざわいは、あなたにふりかからず、えやみも、あなたの天幕に近づかない。まことに主は、あなたのために、御使いたちに命じて、 すべての道で、あなたを守るようにされる。詩篇91:10〜11

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