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幸せな結婚

私が小さい頃「将来何になりたいですか?」という問いに対して、「お嫁さん」と答えていた女の子が何人もいました。当時、結婚に夢を持ち、家庭の主婦になること へのあこがれがあったものと思います。

「狭いながらも楽しい我が家」という言葉が現実のものとなっていたのは、決して豊かではないが、家庭の中に愛があり、温かい交わりがあったからです。そして そこには、安らぎがあり癒しがありました。

しかし、日本中で幸せになるために、より豊かになることを追い求め始めた結果・・・確かに立派な家に住み、素敵な家財道具や電化製品に囲まれて生活することが できるようにはなりましたが・・・親も子供も忙しくなりすぎて、肝心な交わり(一家団欒)の時間が希薄になってしまい、幸せを実感することが難しくなって しまったように思います。

世界の子供たちの「幸せ度調査」で「君は幸せですか?」との問いに「幸せです」と答えたのは、豊かな先進国の子供たちより、不自由な生活を強いられている開発 途上国の子供たちの方が圧倒的に多かったのはそのことを現わしているように思います。

そのように子供たちは豊かな物質的に恵まれた生活より、豊かな愛の交わりのある家庭を求めていることが分かります。そして、そこにこそ真の幸せがあるのです。

ですから、結婚を控えている男女にお話したいことは、幸せは、なれるかどうかわからないリッチで楽しくの中にあるのではなく、具体的な努力が出来るところ、 すなわち、豊かな人間関係、豊かな交わりの中にあるということ。そのための努力をお互いが始めるかどうかにかかっているということなのです。

私は結婚するカップルにまず、「お互いの良いところを教えてください。」と質問します。すると、少し戸惑いながら「良いところですか?何かあったかな。…しばらく 考えて、悪いところだったらいっぱい言えるんですけど。」なんて返事も帰ってきます。

残念ながら、私たちの視点は何時も下向きで、相手の欠点に対してはものすごく敏感なのに、長所はいつの間にか当たり前になって見えなくなって仕舞いがちです。 ですから、相手云々ではなくて自分の視点が悪いことに、まず気付く必要があるのです。

そこで、結婚するカップルには、じっくり時間をかけて相手の長所、魅力、素敵なところを言ってもらいます。すると、二人の様子ががぜん違って来て、嬉しそうに お互いを見つめ始めます。そこで私が「こんな嬉しいことをなぜ黙ってるんですか?お互いが良い関係づくりのために努力することで、幸せな家庭が築き上げられて いくのですよ。」と勧めます。

相手の長所に目を止め「君と結婚できて良かった。君のこういうところが大好きだよ。」等の会話を続けることによって、70歳になっても手をつないで公園を歩ける ような素敵な関係になれると思います。ですから、リッチになるために走り回るよりも、交わりの時間をたくさん作ることに重点を置いて戴きたいと思います。

家庭は神様が与えた素晴らしい賜物です。そして、私たちの幸せの土台なのです。私の友人は30代で愛する奥さんを亡くしました。それからは誰も待っていない 暗い家に帰り、家では楽しい会話の相手もおらず、彼が昇進しても昇給しても一緒に喜んでくれる人はいませんでした。寂しい日々を過ごす中で、彼が家庭があることの 素晴らしさを私に改めて教えてくれました。

家庭こそ、真の愛があり、心から喜びを分かち合える家族がいて、また安らぎがあり、癒しがある幸せの原点なのです。

一切れのかわいたパンがあって、平和であるのは、ごちそうと争いに満ちた家にまさる。箴言17:1

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