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人間関係に悩んでいる方へU
こんにちは。前回はただのプロローグだったので、つまらなかったと思います。いよいよ今回から本題に入ります。よろしくお願いします。
人間関係が壊れる原因は大きく2つあります。それは、「相手に傷つけられた」か、「相手を傷つけてしまった」か、です。つまり、人間関係の崩壊は、傷を相手に つけるところから始まります。それは納得いただけると思います。
ただ、2つ目の考え方をする人は、かなり熟成された考え方をお持ちの方か、精神的に弱い方(自分もこの類ですが。笑)ぐらいで、だいたい1つ目を考えてしまう でしょうから、1つ目からお話しいたしましょう。
自分は塾の教師をやっていますから、いろいろな生徒たちを見て観察することが出来ます。そうすると、人に傷をつけてしまう人や、いじめたり攻撃したりする人など いたりします。普通はそういう子には注意をしますが、それで治る子なんてほとんどいないんです。
そういう子と話をしてみると、たくさん話すようになって始めて分かりますが、見た目では分からない傷がいろんなところで見え隠れし始めます。
丸い鉄の球があったとします。
それは、磨かれ、傷のないものだとしたら、他の鉄球に触れてもお互い傷をつけることはありません。
ところが、もしある拍子でその鉄球に傷がついたとします。傷というのは削られることですが、削られると必ず尖るところがあります。
その状態で他の鉄球にぶつかると、どうなるでしょうか。「傷」をつけますね。
人を傷つけてしまう人。それは、心に傷がある人なんです。また、不思議なことに、5cmの傷がある鉄球は、5cm以上の傷は付けられません。ですから、もし、 あなたを傷つける人がいるとすれば、その人はあなたがその人にされた傷よりも深い傷を、心に負っています。
癒されることなく、知らないうちに他の鉄球を傷つけてしまいます。その傷は見た目にも、言動にも、行動にも、ほとんど出てきません。ただ「傷つける人」と してのレッテルを貼られ、近づかない人が増えていきます。しかもそれは知らず知らずの内にです。その人もそのせいで不幸に落ち行くことなんて気付かず大人になり、 傷を抱えたまま恋をし、結婚し「てしまい」ます。……
じゃぁ、どうすればいいんですか?
あなたを傷つける人を、「傷つける人」という見方から「自分より傷ついた人」と見てください。難しいことでしょうが、もしあなたが、相手がぶつかってくるときに 全力でぶつかると、深い傷にさらに傷をつけて、もっと深手を負わせてしまい、その深傷を持ってまたあなたに迫ってくるでしょう。そしたら、二人で傷の深め合いです。 度が過ぎるといつか鉄球は割れ、精神崩壊がおこり、鬱になってしまうでしょう。
だから、イエスさまはこう言われたんです。
しかし、わたしはあなたがたに言います。悪い者に手向かってはいけません。 …自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい。 マタイ5:39、44
イエスさまがこう言っているのは、我慢しろ、と言っているわけではありません。「あなたたちが、知らず知らずの内に傷を深めていくのを見たくない。」と言って いるのです。でも確かに難しいことです。ですから、まずは、相手に対する見方を変えて見てください。すると、あなたも精神的に強くなっていきますから。
次回は「傷のいやし方」についてです。あなたの人生が守られますように。(^ ^)