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前向きに希望を持って

東北・関東大震災で、死者と行方不明者がついに2万人を超えました。思いがけない突然の災害で、愛する家族を失い、親しい友や支えてくれた知人等を一瞬のうちに 亡くしてしまわれた方々の痛みを思います。

さらに、津波の驚異から命からがら逃れて来られた方々も、今まで苦労して築き上げられた生活のすべてを一瞬のうちに失い、水も電気もない極度の寒さの中での 避難生活を余儀なくされて、途方に暮れておられることだと思います。

一方、今日本中で被災された方々を助けるための支援活動の輪が広がっていて、私たちの教会で行われているような募金活動がいたる所で行われています。街頭 募金のみならず、役所の中にも、先日立寄ったクリーニング屋さんの中までも募金箱が設置してあり募金を呼び掛けていました。

いや日本だけでなく、世界の沢山の国々に於いても支援の輪が広がっていて、外国の方々が日本の災害支援のための募金活動を熱心にされている様子をニュースで 見るたびに、人々の心の優しさに触れ、感謝の思いが溢れてきます。

しかし一方、津波の被害によって街全体が押し流され、生活の基盤すべてが失われた無残な姿を見る度に、ここまで壊滅した街を復興することが果たして可能 だろうかと不安になります。

若い人なら他の町に移り住んで、もう一度1からやり直すことは可能かもしれません。またそのようにされる方々も沢山おられるものと思いますが、お歳をとられた 方々はそうは行きません。何としてもそこで生活する術を得なければなりません。

しかし、すべてが流されて瓦礫の山と化した街を再建するのは、住む家も働く場もなくなった今となっては並大抵の苦労ではないことは確かでしょう。

大災害の中で、何とか一命を取り止めた方が、全てを失った悲しみと未来に待ち受けているであろう苦しみとを思われて「助かったことが良かったのか、津波に 流された方が良かったのか分からない。」と言っておられるのを聞いて、彼女の痛みがひしひしと伝わってきました。

しかし、被災された方々には、暗い方(破壊された町、自分の年齢)を見ないで、前を向いて、明るい未来に向かって、希望を持って頑張っていただきたいと 思います。日本中が一つになって、必ず復興が出来ると信じています。

先日不可能を可能にした素晴らしい話を聞いたので、ここに紹介します。

インドの北部で生まれ育ったファウジャ・シンさんの話です。彼は81歳で健康のためジョギングを始めました。81歳にもなると多少病気があっても当たり前、歳だ からしょうがないと諦めそうなのに、その年齢で新しいことを始めようと思い、それもジョギングのような体力を使う運動を始めようと思われただけでも驚きです。

しかし、そこで終わらないのです。彼は89歳でフルマラソンに挑戦するのです。そして、92歳で5時40分という年齢的には驚異的なタイムで完走し、スポーツ メーカーのアディダスのコマーシャルにも起用されたということでした。

95歳の今も元気に走り続けておられる彼は、インタビューに答えて「後50年は走り続けたいね。」と言われたとのことでした。前向きな考えには不可能を可能に する力があると思います。

わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。――主の御告げ。――それはわざわいではなくて、平安を 与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。エレミヤ29:11
もしあなたが苦難の日に気落ちしたら、あなたの力は弱い。・・・正しい者は七たび倒れても、また起き上がるからだ。 箴言24:10,16a

今日本中が一つになって協力し、復興に向かおうとしています。必ずや奇蹟的な復興がなされることでしょう。


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