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支え合うことの素晴らしさ

未曾有の大震災とそれによって起こった津波によって、壊滅的な被害を受けた東日本。調査によると津波の一番高いところは漁具などが波によって押し上げられた 位置等によって湾の最狭部の約30メートルと推測され、津波が町を駆け抜ける速度も時速50キロを超えていたと考えられるということでした。

そのエネルギーたるや家々はおろか鉄塔や電柱なども押し倒し、へし折るほどの力で、想像を絶するほどの力があったと思われます。

そのような状況の中から、着のみ着のままで何とか逃げおおせた方々も、今は日々の生活をしのぐだけで、まだまだ将来の見通しなどは全く立っていない情況だと 思います。

しかし、日々流れてくるニュースによると、日本中いや世界中に支援の輪が広がりをみせていることが分かります。このような出来事を通して人々の内にあった 優しさや思いやりが引き出されて、被災された方々の役に立ちたいとの思いが、自分達にできることは何かを考え始めた結果だと思います。

アメリカは「ともだち作戦」と命名して、日本の支援復興のために1万8千人を送って活動してくださっています。タイからは日本の電力の不足を少しでも補えるようにと 母国にある発電所を解体して送ってくれるそうです。

先日は韓国から来られている留学生が、母国の家族から早く帰国するように説得されながらも、被災地に残り支援活動をしていることが報じられていましたが、 その他にもフィリピンのメディアが「介護のヒロイン」と4人のフィリピン介護士候補をたたえているというニュースが載っていました。彼女たちは母国に帰ること よりも、窮地にあるご老人を見捨てて去れないと福島県の特別養護老人ホームに留まって、介護活動を熱心に続けておられるとのことでした。本当にありがたいことだと 思います。

また、先日の新聞には「空白地域へ物資」という見出しで、東京都の二人の男性が「誰も行かないなら、自分たちが行こう。」と福島第1原発事故によって屋内 退避区域とされ、物資の窮乏が続く空白地域へカップめん、粉ミルク、赤ちゃん用のおむつ、灯油など15万円相当の支援物資を車に積んで運ばれたという記事が 出ていました。

彼らは3月25日仕事が終わって午後10時から都内のスーパーを回って物資の調達をし、それを持ってあくる朝2時に出発をして、その日の内に福島県の避難所を回って すべての物資を届けて27日の朝3時に帰りつくまで一睡もしないで働き続けたということでした。

今、ボランティアされる方は様々な条件が付いている上に、宿泊を伴わない人と限定されているのですが、それでもたくさんの方々が申し出て来られて、どこの地域の ボランティア受付会場も人で溢れているような状況だということでした。

このような周りの人々の優しさと支援が続く限り必ず震災以前の状態への復興は可能だと信じます。また、国を超えて助け合い支え合う輪が広がることを通して、 真の一致が幅広くなされて行くことも嬉しく思います。私たちもこのような外国の国々の方々から受けた恵みを忘れることなく、これからも国を超えて支え合って いきたいものだとつくづく思わされました。

キリストは、私たちのために、ご自分のいのちをお捨てになりました。それによって私たちに愛がわかったのです。ですから私たちは、 兄弟のために、いのちを捨てるべきです。世の富を持ちながら、兄弟が困っているのを見ても、あわれみの心を閉ざすような者に、どうして神の愛がとどまっている でしょう。子どもたちよ。私たちは、ことばや口先だけで愛することをせず、行ないと真実をもって愛そうではありませんか。Tヨハネ3:16〜18

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