110904
生命の神秘
ある家庭のお母さんが子供の成績を見ながらイライラして父親に言います。
「お父さん。隣の子はいつも100点なのに、家の子は赤点ばかり、あなたからも勉強するように少しは言って下さいよ。」
すると父親は「そんなにやいやい言うなよ。もともと隣の子と家の子ではDNAが違うのだよ。あいつはあいつなりに頑張ってるんだからいいじゃないか。」
みんな「こんな親だったら良いな」と思いますね。
しかし、この年になると、頭の良かった人が必ずしも幸せになってるとも限らないことが分かります。最終的にはコツコツ努力する子や、心の優しい子が幸せに なるのではないかと思います。
ところで私達はDNAって良く使いますが、それって何のことでしょうか?
DNAって遺伝を司っている物質のようですが、その仕組みはどうなってるんでしょうか?まず、人間の体を構成する最も小さな単位が細胞で、人間は60兆もの 細胞からできているというのです。私達の皮膚も筋肉も神経も内臓も、髪の毛や爪までもすべて細胞が集まってできています。
そして、その細胞の大きさは100分の1ミリほどで、その中にDNAという生物の遺伝を司っている遺伝子が入っています。1個の細胞の中に入っているDNAを 伸ばすと何と2メートルにもなるというから驚きです。それが小さく折りたたまれて小さな小さな細胞の核の中にきれいにおさめられて染色体を形成しているのです。 誰が、どのようにして入れたんでしょうね。これこそ生命の神秘だと思います。
そして、私達の場合、1つの細胞の中に46本(23対)の染色体が入っていて、その半分(23本)は父親の特徴を、残りの半分(23本)は母親の特徴を伝えます。皆さん、 小さな小さな一つ一つの細胞の中のDNAの中に様々な遺伝情報がびっしり書き込まれていて、そこにある情報に沿って私達の身体が形成されて行くというのです。 凄いことだと思いませんか。
という事は私達にとって父親と母親の資質は大切です。私達はそれらの遺伝情報によって造られるからです。親に似たくないと思う所ほどDNAはしっかり伝えて、 ますます似て来るものです。親に向かって「何でもっとハンサムに生んでくれなかったの?鼻も低いし目も細い。足は太くて短くて、ついでに頭もあまりよくない。 何もそこまで似せなくても」と言いたくても、親だってそうだったんだから仕方がありません。ミクロの世界の細胞の中のDNAは間違いなく親の遺伝情報を正確に 伝えるのです。
私たちは、最初は皆一つの小さな細胞から分裂を繰り返して、繰り返して、遂にこのような立派な身体が出来上がったのです。それでは、こんなミクロの世界の中に 正確な情報を入れたのは誰でしょうか?この細胞の中にあるDNAは人間だけでなく、ほとんどすべての生命体、動物や植物、細菌に至るまで持っていて、みな同じ ように働いています。
ここまで来ると、人間の能力をはるかに超えた知恵者の存在を考えざるえません。科学者もそのことを認めています。人間は偶然の産物や進化によって偶々出来た ものではありません。
私達は、最初から知恵あるお方が計算されて私達の能力や想像をはるかに超えた世界で造られた存在なのです。
しかし、子供たちよ。すべてを親のせいにしないで、自分の努力によって勝ち取る能力はもっと重要なのです。しっかり、勉強もしてくださいね。
神は、その種類にしたがって野の獣、その種類にしたがって家畜、その種類にしたがって地のすべてのはうものを造られた。神は見て、 それをよしとされた。そして神は、「われわれに似るように、われわれのかたちに、人を造ろう。そして彼らに、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地をはう すべてのものを支配させよう。」と仰せられた。神はこのように、人をご自身のかたちに創造された。神のかたちに彼を創造し、男と女とに彼らを創造された。 創世記1:25〜27