110925
敬老感謝礼拝
昨年8月、教会学校の子供キャンプの数日後、お元気だった70代のH姉が突然脳出血で倒れられて、大手術をされました。そのことをきっかけに教会で敬老感謝礼拝を 始めることにいたしました。
H姉は毎週の礼拝時の賛美の時は両手を上げて心を込めて主を褒め称えておられましたし、水曜日に行われる祈祷会にも毎週必ず出席され、 熱心に学んでおられました。また、その前後の時間には教会の玄関周りに花を植え、草取りしたりしていつも教会を綺麗にして下さいましたので、 私達夫婦もその姿勢に大変励まされておりました。
また、ご主人であるH兄も教会周りの草刈りや庭の手入れ、それに礼拝堂の観葉植物の管理などに気を配ってくださり、いつも清々しい気持ちで礼拝をおこなえて おりましたので、ご夫妻の献身的なお働きを心からありがたく思っておりました。
それがH姉の突然の出来事に、この老夫婦ばかりでなく教会員一同もどれほど狼狽されたことでしょう。そこで、この方々のために私は何をしたら良いのでしょうかと 主に祈りました。また、自分の親だったらどうするだろうかと考えました。すると、
あなたを生んだ父の言うことを聞け。あなたの年老いた母をさげすんではならない。・・・正しい者の父は大いに楽しみ、知恵の ある子を生んだ者はその子を喜ぶ。あなたの父と母を喜ばせ、あなたを産んだ母を楽しませよ。箴言23:22~25
との御言葉が示されました。そこで、週1回H姉のお見舞いに行かせて戴き、同時にH兄の健康や精神状態にも気を配って行きたいと思いました。最初は私たちが お見舞いに行っても誰だか分からないような感じで、またお話しもほとんど通じないような状態が続きました。
それが、少しずつ回復され、ベッドに座れるようになったと喜び、私達を分かってくれたと言っては喜び、立てるようになった、少し歩けるようになったとその都度 喜んできました。そして今では杖をもって30メートルほども歩けるようになり、讃美歌もよく覚えて居られて一緒に歌えるようになりました。
その間、教会の方もバリアフリー化も徐々に進み、今では一応の設備が整って、後はH姉が来られて一緒に礼拝するのを待つばかりになりました。
あれから1年がたち、8月には今年もまた教会学校の子供キャンプが行われました。それに参加しながら昨年はH姉が自ら蜜豆を作ってきてくれたり、また子供たちに 積極的に奉仕しておられた姿が思い出されました。
今年は敬老感謝礼拝の案内状を教会員の方々だけでなく、知人の方々へも出させていただき、礼拝では牧師が私達の今の豊かな生活は私達の諸先輩方の一方ならぬ 苦労の上にあるのです。昔の方々が私達の恵まれた生活を築くためにどんなに苦労されたのかを具体的にお話しくださり、敬老の日のみならず老人を敬い感謝する姿勢を 常日頃持たなければいけないことをお話しされました。
また礼拝の後には昼食も一緒にして感謝を表しました。来年はH姉も出席くださり感謝を表わすことが出来るものと思います。
あなたは白髪の老人の前では起立し、老人を敬い、またあなたの神を恐れなければならない。わたしは主である。 レビ記19:32