120304
祈りを聞かれるお方
私には高校時代から親しくさせて戴いている友人が二人おります。その内のひとりとはお互いの子供たちがまだ小さい頃に互いに訪問し合い近況報告等を時々 行っていました。また、彼のお母様は生前、私どもの教会の会員として、純粋な信仰で教会を支えて下さいました。
その彼が、一昨年脳出血で倒れられて半身が不自由になってしまいました。しかし、リハビリに励まれて、今では会話は何不自由なく出来るようになりましたが、 まだ歩いて回れるところまでは回復されていないので、終日ベッド上での生活を余儀なくされています。
したがって、私達夫婦はもう一人の友人と誘いあって月1回程度の割合で彼を訪問するようになりました。彼の家を訪ねる度に彼の奥さまの献身的に仕えておられる 態度に教えられ、彼に「良い奥様で幸せだね。」といつも言っていました。
それが先日、奥様が浮かぬ顔をして、ご夫妻が直面している問題について話されました。彼女には親から頂いた土地があり、ちょうどその土地の近くをバイパスが 通ることになったので、貸店舗をするべく借主の要望に沿った建物を建てられ、長年貸しておられました。
その借主から先日移転計画があり、転出することになりましたとの通知がきました。転出までは契約により幾分期間が設けてありますが、建物は特殊な造りであり、 その間に次の入居者を探すのはほとんど不可能なようで、奥様が何とか続けて借りて戴けないかとお願いされたようですが、無理だという事だったようでした。この 収入が無くなると彼らの生活はかなり厳しい状況になってしまいます。
私のもう一人の友人は、友達が多く仕事のできる人だったので「私の知り合いの不動産や友人に当たってみましょう。」と約束をしてくれていましたが、かなり 厳しい見通しには変わりありませんでした。一方、私は特には不動産関係の知り合いもなく、顔も広くないので直接的に彼の窮地を救ってあげられる力はありません。 しかし、私の信じている神様は「人にはできないが神にはできる。」と言われ、不可能を可能にされるお方なので、この問題が解決されるように今日から私の神様に 祈り続けますと約束しました。
そして、心配し思い煩っておられる彼らに「私達はまず自分のできる範囲の努力はすべきでしょう。しかし、それ以上自分の力ではどうしようもないことは思い 煩わないで、神に委ねるべきです。幾ら思い煩ったところで状況を変えることはできないのですから。」と話しました。
あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。 Ⅰペテロ5:7
そこで彼ら夫婦を交えて、全能なる神様にお祈りをして帰ってきました。そして、彼らのことを思うたびに神様に解決を求めてきました。
そして、先週彼らを訪問しました。そこで、奥様から次のようなお話しを伺いました。奥様はその後借主と交渉をして、転出を半年遅らせていただく約束を戴いた そうです。しかし、口約束ではそれが反故になることもあるので、是非その旨を文書で契約して下さるようにお願いしていたそうですが、なかなかその契約書が 届きません。
そして、数カ月たった先月、先方から電話が入りました。「まことに、申し訳ありません・・・」奥様はついにその時が来たかと思いました。先方は「申し訳 ありませんが、あの話を白紙に戻して戴けませんか。」奥様はにわかに理解が出来ずに「どう言う事ですか。」と聞くと、「まだこれからも続けて貸して戴くことは できないでしょうか。」と言われたというのです。ハレルヤ!主よ。感謝します。
まことに、まことに、あなたがたに告げます。あなたがたが父に求めることは何でも、父は、わたしの名によってそれをあなたがたに お与えになります。あなたがたは今まで、何もわたしの名によって求めたことはありません。求めなさい。そうすれば受けるのです。それはあなたがたの喜びが満ち 満ちたものとなるためです。ヨハネ16:23~24