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世界の現状を知る

今までも幾度かお話してきたように、私は中学校・小学校、それに幼稚園等で子供たちに世界の食糧事情についての授業や、飢餓に関するお話しをさせて戴いて おります。それは彼らに世界にはただ貧しい国に生まれたという理由だけで、最低限の食べ物さえも確保できない、またきれいな水を飲むことが出来ない大勢の人々が おられることを知って貰いたいからです。

また、同時にたまたま豊かな国に生まれただけで、何不自由なく過ごせている自分達の生活がいかに恵まれているのかを認識し、彼らに対して思いやる気持ちを 持っていただきたいと願っているからです。

先週引用させて戴いた漫才師島田洋七さんの対談記事「通販生活・春号」の中で彼が次のように語っていました。

「俺、今の日本にいて、『何がしんどいねん?』と思うのね。だって、世界に200カ国ぐらいあって、水道の蛇口をひねって水をガボガボ飲めるって、十数カ国ぐらい しかないらしいよ。後は1回炊いたりせんと、お腹が痛くなるのね。水をそのまま飲めるだけでも幸せやと、だから、日本に生まれたのは、それだけでも世界から見たら、 宝くじに当たったみたいなもんや。まず、そこに喜びを感じんとね。だから、小さい幸せをいかに大きく感じるかですよ。」

綺麗な水を飲めるだけでも、世界から見たらどんなに幸せなことか。足りない方に目を向けて不平不満の人生を送るより、恵みに目を止め感謝しつつ生きる方がいかに 幸せかを彼が語ってくれています。

また、私が数年前アフリカに行った時はちょうど乾季でした。土地は茶褐色でからからに乾いており、町は埃っぽく、現地の子供たちが飲み水を求めて、何キロもの 道のりをバケツを持って歩く姿を見て、彼らの大変さを知ることが出来ました。

また、今朝の新聞には先日中国の清鎮で行われたクロスカントリー選手権で優勝した鹿児島女子高の上原美幸さんの記事が出ていましたが、彼女が「水道からは 茶色い水、宿泊先の隙間風など大変な環境だったが、日本で普通に生活できるありがたさも感じられる機会だった」と初の海外試合での経験を語っていました。

そのように、まだきれいな水を飲めるところはましな方で、世界にはどぶ池のような濁った水で口をすすぎ、水を汲んで遠い住居まで運ばないといけない所も沢山 あります。そのような状況下で生活しておられる人々のことを思い、恵まれている私たちが、井戸が掘られたり、簡易の浄化施設が造られて、比較的きれいな水を 飲めるように支援することも重要だと思います。

ですから私達は、自分が恵まれていることを喜びつつも、自分の生活を顧みて、無駄はないのか、また必要以上に物を所有してはいないか、さらにまだ使える物、 食べられる物を簡単に捨ててはいないか点検してみる必要があると思います。さらに彼らが少しでも安心な生活が送れるように、それぞれが出来る範囲で協力することも 大切だと思います。

昨年、日本の東北地方で大災害が起き、世界の142の国や地域、それに39の国際機関のみならず世界中の個人や団体からも沢山の支援を頂きました。それも、今まで 日本の政府開発援助(ODA)や様々な日本のボランティア団体が沢山の支援を海外に向けて行ってきたことも一因になっていると思います。

今あなたがたの余裕が彼らの欠乏を補うなら、彼らの余裕もまた、あなたがたの欠乏を補うことになるのです。こうして、平等に なるのです。「多く集めた者も余るところがなく、少し集めた者も足りないところがなかった。」と書いてあるとおりです。Ⅱコリント8:14~15

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