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日本人であることを誇りに思う

教会前の交差点の道路脇に梅や桜やビワの木が道路に沿って植えてられています。毎年、梅の花や桜の花が咲き、通る人の心を和ませてくれます。そして、今は その木々が赤く実ったサクランボや小さな緑の梅の実をたわわに実らせています。

この木々はその奥の家のNさん所有のもので、Nさんご夫婦は毎年その実の収穫をささやかな楽しみにしつつ、その実の熟れるのを心待ちにしておられます。

しかし、残念なことにここ数年収穫する直前に誰かが夜来て、それらの実を一つ残らず持ち去ってしまうと言うのです。そこで昨年からその木々に網をかけ、 取らないように札を下げて、防衛策を講じておられますが、このような措置を取らざる得ないことは、日本人として誠に残念です。

日本人は先の震災時にも世界各国から、規律正しく謙遜で他者を思いやる素晴らしい国民と称賛されました。

今日もある本を読んでいると次のように書かれた記事があり、誇らしく感じました。そこには、東日本大震災から10日ほどして、イラクの首都バクダッドに住む 少女から手紙が来て「日本の皆さん、いつも私たちが共にいるという事を忘れないでください。皆さんは、愛、敬意、そして称賛と言う言葉こそが相応しい人々です。 4月に、私達は日本の為にチャリティ・コンサートをすることにしました」と書かれてあったそうです。

しかし、筆者によるとイラク戦争でアメリカの戦争に加担した日本とのつながりがある人物と判断されると、殺害や誘拐の標的になるリスクがある中で日本の為の チャリティ・コンサートをするなんて考えられないことだと言うのです。

そのような中でこのような愛を日本に対して現わしてくれる背後には日本の様々なNGO団体の海外における献身的な働きがあることを思います。日本での豊かな 生活を捨てて不自由で貧しく危険な場所で、現地の人々に喜んで仕えておられるたくさんの日本人がおられることを思い、心から敬意を表します。

また昨年、大震災で電力が足りなくなり、東京で計画停電が実施されました。その時国を動かす関係機関や皇居はその範囲から除外されたそうですが、天皇陛下 ご一家は近くの地域の停電に合わせて自主的に電気を止められ、ろうそくで過ごされたとのことでした。

また、節電の働きは東京電力管内の関東圏だけでなく日本中に広がり、クーラーを使わずに昔の扇風機に戻る家庭が続出しました。私も近年ようやく扇風機から クーラーに代えたばかりだったのですが、再び扇風機を使うようにして、足りない分を市内の大きな電気店に買いに行きました。しかし、その度に売り切れており、 何度目かにしてやっと、がらがらの扇風機売り場に1個だけ残っていた物を購入することが出来ました。

みんな今更扇風機などとは思わずに、重荷を共に負い合おうとする日本人の素晴らしさをここに垣間見ることができ誇らしく、また嬉しく思えました。

まだまだ日本人の大半は他者の痛みを思いやる優しさを持っていて、先にあげたサクランボ泥棒の様な方は本当にごく一部の人なのだと思います。このような方々も 是非心の内にある日本人としての優しさに目覚めて欲しいと思います。

世界の中でも日本は最も住みやすい素晴らしい国の一つです。このよう伝統・習慣を大切に持ち続けて住みよい社会を実現して行きたいものだと思います。

あなたがたに新しい戒めを与えましょう。あなたがたは互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、そのように、 あなたがたも互いに愛し合いなさい。もしあなたがたの互いの間に愛があるなら、それによって、あなたがたがわたしの弟子であることを、すべての人が認めるのです。 ヨハネ13:34~35

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