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120506

お母さんありがとう

5月第2日曜日は日本全国、母の日です。皆さんお母さん方に感謝するご計画をお持ちでしょうか?母の日は世界中で制定され、母親の日頃のご苦労に感謝する日に なっていますが、その日は国によって違い、2月から12月までまちまちです。

母の日の由来は、19世紀初めまで遡ります。アメリカのウエスト・バージニア州のクラフトンにあるアンデレ教会でジャービスさんという女の人が教会学校の先生を していて、毎週日曜日、子供たちに聖書のお話しをしていました。

ある時ジャービスさんは聖書の十戒(大切な教え)の一つ「あなたの父と母を敬いなさい。」と言うところから、お父さん、お母さん方のお仕事や子育てのご苦労に ついてお話しされました。

お父さん・お母さんはまだ何もできない赤ちゃんの世話をするばかりでなく、子供たちが大きくなるにつれて、彼らが正しく成長し、また人の役に立つ人に なるように、日々大変なご苦労をして育てて下さっていることを具体的にお話しして下さいました。そして、子供たちに「どのようにして親に対する感謝の気持ちを 現わしたら良いか」を考えるように宿題を出しました。

それから数十年後、ジャービスさんが亡くなって娘のアンナさんはお母さんの大好きだったカーネーションを部屋に飾り、お母さんのお友達を招いてパーティを 開きました。そして、そこに集まった人たちの間で母親に感謝する日を作ったらどうかという話が持ち上がりました。

それからアンデレ教会の人たちは母の日をつくり、お母さん方に感謝するようにしました。しかし、自分達だけが母の日をお祝いするのではなく、もっと多くの人々に その行事に加わって頂くようにしようと周りの人々に働きかけることにしました。

その町にジョン・ワナメーカー(デパート王として有名)というデパートを始めた方で、教会学校の先生もしておられる方がいて、1905年5月の第2日曜日に自分の デパートで母親に感謝する集まりを開きました。

そして、しばらくして1913年にペンシルバニア州が母の日を制定し、その日を祝日に決めました。それが他の州にも広がって、ついに1914年ウイルソン大統領が5月の 第2日曜日をアメリカ合衆国の母の日にすることにサインしました。

この頃になるとアメリカにおいては女性に対する尊敬の念は高まっていましたが、日本ではまだまだ女性の地位は低く、お母さん方は苦難を強いられていました。

アメリカ合衆国における女性参政権は1869年にアメリカ合衆国ワイオミング州で実現しましたが、日本では遅れること70年余り後の1945年まで待たなければ なりません。しかし、長年の因習の中で実態が伴うまではそれからまた、数十年の時間がかかりました。

したがって地方に行くと、近年まで多くの女性が舅や夫に虐げられ、大変なご苦労を強いられてきた実情がありました。

このような過酷な環境の中で、献身的に働き、子供たちに愛情を注いで育てて来られた戦中戦後のお母さん方に心から感謝すると同時に、今子育ての真っただ中で 奮闘しておられるお母さんたちの愛にも心からありがとうとの感謝を現わす日となるように致しましょう。

あなたを生んだ父の言うことを聞け。あなたの年老いた母をさげすんではならない。真理を買え。それを売ってはならない。 知恵と訓戒と悟りも。正しい者の父は大いに楽しみ、知恵のある子を生んだ者はその子を喜ぶ。あなたの父と母を喜ばせ、あなたを産んだ母を楽しませよ。 箴言23:22~25

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