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120617

今日は父の日です。

「皆さん父の日はいつか知っていましたか?」

「皆さん。今年の父の日に、お父さんに何かされましたか?」

先ごろ行われた「父の日に関するアンケート調査」によると10~20代の人で、父の日の日付を知っている人は約半分。そして、知ってると答えた人の内で何も しないと答えた人がそのまた半分。つまり、父の日にプレゼントを贈ったり、何かするという人は4人に一人しかいないということでした。

私達、父親としては非常に寂しい結果になっていました。この結果はお父さん方の家庭における存在感が昔に比べて、薄くなり霞んで来ていることを如実に 表しているものと思います。

その一つの例をあげると、ある中学校に父親の会が造られました。そして、その会に『いたん会』と言う名前が付けられたそうです。どうして父親の会ができ、また そのような名前になったのかというと、それにはある家庭での出来事が起因しているという事でした。

ある日、母親が外出して、父親と息子が家で留守番していました。そこに電話が入ってきました。息子が出ると『親御さんはいらっしゃいませんか?』と言われました。 すると息子は「いや、いません。」と即答して電話を切りました。お父さんがびっくりして「おい、おい、俺がいるじゃないか。」と言うと、息子が「いたんかい」と 言ったというのです。それで、お父さんは自分の家庭における存在感の薄さを痛感して、父親の会の創設を提案し、会の名前を「いたん会」にしたということでした。

私の小さい頃のお父さん方は、八百屋さん、魚屋さん、豆腐屋さん、大工さんまた農業をしていたりして子供たちから見えるところで働いていました。ですから、 その仕事ぶりを見てお父さんの大変さや凄さを見ることができ、家庭においての存在感は大なるものがありました。

しかし、今のお父さん方の多くは子供から見えないところで働くようになってしまいました。それで、子供たちにお父さんの仕事の大変さや凄さを見せることが できなくなってしまったのです。さらに、仕事も忙しくなり遅くまで働くようになって、子供とのコミュニケーションを取る時間がほとんどなくなってしまいました。

それで、子供たちとの関係が希薄になり、家庭での存在感が薄くなって、子供たちから尊敬されたり、日ごろのご苦労に感謝されたりされることも少なくなって しまいました。しかし、今のお父さん方も昔のお父さん方と同じように家族のために一生懸命頑張っておられるのです。

お父さん方にとって、一番うれしいことは、子供たちに尊敬されることです。『お父さん、いつもごくろうさん。僕もお父さんみたな立派な大人になりたい。』なんて 言ってくれたら、毎日毎日力を得て一生懸命働けます。

皆さん、父の日を知らなかったり、知っていても感謝しない人にならないで、今日こそ、心から「お父さん、ありがとう。」と感謝するように致しましょう。

天よ、聞け。地も耳を傾けよ。主が語られるからだ。「子らはわたしが大きくし、育てた。しかし彼らはわたしに逆らった。牛は その飼い主を、ろばは持ち主の飼葉おけを知っている。それなのに、イスラエルは知らない。わたしの民は悟らない。」イザヤ1:2~3

今日の聖句は天地を造られた神様、また民を生かし育ててくれたお方に対して、感謝するどころか、その恩を忘れて反逆している民に対して、牛やロバさえも飼い主を 知っているのに、私の民はそれを悟らないと言っているのです。

育てて下さった父に感謝し、また全てを創造し人を生かしておられる父なる神様を認め、恐れ敬う生活を致しましょう。


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