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120722

愛の支援活動

先日二つのNPO法人の方を世界食料で鹿児島大会実行委員会にお招きし、お話しを伺うことが出来ました。そのお一人はフードバンク鹿児島のI・Hさんと いう方で、彼は食品企業や一般家庭、農家から排出される食品を無償で引き取り、福祉施設や災害時の被災者、その他ホームレスの方々などに無償で提供する働きを されておられるということでした。

具体的な活動として一つは、食品企業から排出される商品、例えば製造過程で発生する印字ミス等による規格外商品や、新商品販売によって店頭から撤去される 旧商品、また欠品防止のため多く造られて余った商品などをいただいて福祉施設などに配る働きなどがあるそうです。普段、そういう食品は企業では廃棄処分 されているそうですので、その無駄を省く意味でも重要な働きだと思います。

もう一つは個人や農家からの提供品で、お中元やお歳暮等で使いきれなくなった食品、買いだめや災害用で保管していて消費期限が迫った食品、また農家から 規格外で市場に出せなくなった農作物等をホームレスやそのほか必要とされている生活困窮者に提供する働き等をも行っておられるということでした。

このような働きによってはI・H氏自身にまったくお金が入ってきませんので、今はボランティアで行っていますが、限界があるのでやがては運営団体を造り、 その会費等で賄う計画を立てておられるということでした。

素晴らしい働きですので、世界食料デー鹿児島大会の実行委員会も協力団体としてさらに交流を深め、協力体制をとっていこうと話し合われました。

またもう一つのNPO法人は横川清私学校のY・Hさんという方でご夫人と一緒に来ておられました。お働きはホームレスにアパートを提供し、仕事の斡旋を することや、そういう方々を霧島の農園に送り、そこで農作業を手伝って戴いて食事と宿舎を提供する働き等を行っておられるということでした。

私はかねがねまだ働く意欲があるのに、職がなくてホームレスに追い込まれた人々を行政が集めて大農園で働いていただいて、宿を提供すると同時に多少の生活費を 支給するシステムはできないのかと考えて居りましたので、そのような活動を行っておられることに感激しました。

無償で生活保護を配るばかりの支援では前向きな希望や喜びを実感することが出来ないので、どうしても堕落した生活に陥りがちになるのではないか、それに対して 自分で働いて得た報酬だったら彼らも大切に使おうとするのではないかと考えていたからです。

そのような時に、まだ小さなお働きですがそういうことを目指そうとしている団体があることに感謝を覚えました。ただ、それを大々的に行うことは国の規制等が あってなかなか難しいことだと思いますが、是非頑張って欲しいと思っています。

日本の食品廃棄物は毎年食品輸入量の約3分の一もあります。このような無駄を省いて食料自給率を上げるとともに、生活苦にあえいでおられる人々の支援に なるというI・H氏の働きは素晴らしいことだと思いました。

また、生活保護費の急上昇で国の財政が圧迫されている中で、ただ配るだけでなく、彼らに働く喜びを与え、生産力として活用するY・H氏らの働きも、非常に 大切なことだと思います。この二つのNPO法人の方々のお働きがさらに祝されますように祈ります。

今あなたがたの余裕が彼らの欠乏を補うなら、彼らの余裕もまた、あなたがたの欠乏を補うことになるのです。こうして、平等に なるのです。「多く集めた者も余るところがなく、少し集めた者も足りないところがなかった。」と書いてあるとおりです。Ⅱコリント8:14~15

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