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幸せってなんだ

人は皆幸せを求めています。しかし、幸せが何かはっきりしません。先日テレビで、あるタレントさんが「幸せは背中のかゆい所の様なものだ、届きそうで 届かない。」と言っていましたが、これでは幸せが何だか分かりません。それでは、幸せって何でしょうか?

たぶん、多くの人のうちにある幸せのイメージとは、リッチで楽しくではないかと思います。良い物を食べたい、良い服を着たい、良い車に乗りたい、良い家に 住みたい…。ですから、素敵な家があって、そこのご夫婦が海外旅行などに行っていたら、幸せに見えるのです。しかし、その家庭に愛がなかったら、喜びがなかったら、 平安がなかったら、希望がなかったら決して幸せを感じることはできません。

例えば、お父さんが明日は遊園地に連れて行ってあげるよと子供に言います。子供は夢にまで見た遊園地です。その日は嬉しくて、興奮して夜も眠れないほどです。 あくる日、遊園地に着くとそこには楽しい遊具が一杯です。彼は嬉しさのあまり、走り出していろいろな遊具に乗って楽しみます。

しかし、ふと気付くとお父さんがいません。迷子になってしまったのです。彼の心から喜びが奪われ、悲しくて泣きだしました。また、不安と恐れでいっぱいになり 平安も奪われました。泣きながらお父さんを探しても見つかりません。子供の足で、この広い遊園地の中、そして、大勢の人ごみの中からお父さんを探すなんて 不可能です。

彼はやがて絶望してしまいます。彼の周りには楽しい遊具がいっぱいです。彼は今、夢にまで見た遊園地にいるのです。幸せの絶頂の中にいるはずの彼が、 泣いています。彼の心は悲しみと不安と恐れでいっぱいです。

一方、お父さんは心配してずっと探していてくださいます。そして、ついに彼を捜し、彼の前に立つのです。すると、彼はお父さんの胸の中に飛び込みます。 お父さんが抱きしめてくれると、彼の中にお父さんの愛が流れてきます。悲しみが晴れ、喜びが湧いてきます。

彼の心に不安と恐れがなくなり、平安へと変わります。彼の絶望は希望に変わります。そして、彼がお父さんに言うのです。「お父さん勝手に離れて行って ごめんなさい。」そして彼は、本当の幸せはお父さんと共にいることであると知ります。

それと同じことが私たちに起こっているのです。私たちは財産を沢山持つこと。名誉を得ること。権力を持つこと。また、快楽等によって幸せを得ようと考えます。 しかし、それらを得ていてもまだ幸せを感じられません。

それらの物によっては、愛を実感できないのです。湧きあがる喜びがないのです。心は不安と恐れにいつも襲われています。混沌とした世の中、将来に対する希望も ありません。それは、私たちを造り、生かしておられる父なる神様から離れ、他のことで幸せを得ようと躍起になっているからです。

父なる神様は言われます。「私の眼にはあなたは高価で尊い、私はあなたを愛してる。」神は愛です。神はあなたが喜びで満ち溢れることを望んでおられるのです。 神は平和の神です。あなたに平安を与えます。そして、神は希望の神です。神はあなたに夢と希望を与えて下さいます。

この神様のもとに帰ることが、まことの幸せを実感する唯一の道なのです。父なる神様はあなたを受け入れてくださり、その時平安と喜びがあなたのうちに 湧いてきます。

私たちはみな、羊のようにさまよい、おのおの、自分かってな道に向かって行った。しかし、主は、私たちのすべての咎を彼に 負わせた。・・・彼の時代の者で、だれが思ったことだろう。彼がわたしの民のそむきの罪のために打たれ、生ける者の地から絶たれたことを。 イザヤ53:6,8

私は30歳の時、この真理を知り、イエス様を信じる決心をしました。その時、私の世界が変わりました。私は「きょうの1日は今までの1カ月よりずっと 素晴らしい。」と叫びました。神の愛を体験し心から喜びが湧いてきて、不安や恐れが取り去られ、状況はまだ変わっていないのに、希望が湧いてきました。 この喜びを伝えなければと思い、すぐに牧師になる決心をしました。あなたにもこの体験をしてほしいのです。

「あなたの若い日にあなたの創造者を覚えよ。」伝道の書12:1

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