メインページ メッセージ集>アドナイ・エレ120826

120826

優しい心遣い

世界には裕福で美味しいものを食べられて、素敵な家に住んで、可愛いドレスも着られる豊かな国がある一方で、満足な食べ物もなく、粗末な家に住んで、 ボロボロの服を着て、その日暮らしの生活をしないといけない飢餓で苦しむ国々もあります。

そこで国連で飢餓の悲惨な状況の解決法が話し合われ、その一つとして豊かな国の人々が、飢餓で苦しむ人々のことにもっと関心を示し、助け合うことが できるように「世界食料デー」なるものが制定しされました。そして、その日を10月16日と決めました。

それで毎年10月16日は、世界の飢餓について考える日となりました。ここ鹿児島では毎年10月の食料デー前後の金曜日に世界食料デー鹿児島大会を行っています。

今年も日本国際飢餓対策機構のスタッフの方が来られて、世界の食糧事情と飢餓対策について語って下さいます。

私も食料デー鹿児島大会の実行委員として取り組みに参加させて戴いており、また学校関係で世界の飢餓の現状と食料事情について、生徒さんがたにお話しさせて 戴く機会も戴いております。

また、教会では飢餓の国の子供たちへの里親募金を毎月、協力者から頂き送るようにしています。そして、会堂内には募金箱を常設してあり、いつでも募金 できるようにしてあります。さらに時々は近所の子供たちが募金箱にいっぱいの小銭を詰めて持って来て下さることもあります。

私達は食べるものがなくて、毎日毎日ひもじい思いをしている状況を目の前にすると、自分に何かできることはないかと考えますが、遠くの国の目に見えない所で 行われていることに関してはどうしても無頓着になりがちです。

そのような中で、お隣のNさんが先日、100円から1円までの沢山の硬貨がいっぱい詰まった募金箱を持って来てくださいました。Nさんはお子さんがまだ小学生の 時にはじめられた募金を、子供さんが結婚された今でも、約20年近くも「募金箱にたまりました。貧しい国の人々に送って下さい。」と持って来てくださいます。

Nさんは教会員でもありませんし、飢餓の状況もそれほど伝わって来ない様な中においても、いつも飢餓で苦しむ人々のことを気にかけて、募金して下さっている ことに感謝しております。Nさんご家族の温かい優しさは飢餓で苦しんでおられる方々に必ず伝わると思います。

真の優しさとは、痛んでいる人、苦しんでいる人と苦しみを共にすることだと思います。しかし、この共に重荷を負い合うということはそんなに簡単なことでは ありません。ただ、相手の痛みを気遣い、あなた方のことを何時も気にかけていますという姿勢を持つことはとても大切なことだと思います。

ただし、協力する時に重要なことは、助けてあげる、憐れんであげるという姿勢では、返って相手を傷つけてしまいます。私達は偶々日本のような豊かな国に 生まれてきただけであって、飢餓で苦しむ子供たちも自分で選んでそこに生まれたわけでもありません。

豊かな国の人々も、貧しい生活を強いられている国の人々も、お互いが共に生きるために協力し合うという姿勢が必要だと思います。

昨年の大震災の時、貧しい国々からも沢山の義援金が送られてきました。兼ねての優しい心遣いが伝わっているということです。

ですから、今、それをし遂げなさい。喜んでしようと思ったのですから、持っている物で、それをし遂げることができるはずです。 もし熱意があるならば、持たない物によってではなく、持っている程度に応じて、それは受納されるのです。私はこのことによって、他の人々には楽をさせ、 あなたがたには苦労をさせようとしているのではなく、平等を図っているのです。今あなたがたの余裕が彼らの欠乏を補うなら、彼らの余裕もまた、あなたがたの 欠乏を補うことになるのです。こうして、平等になるのです。「多く集めた者も余るところがなく、少し集めた者も足りないところがなかった。」と書いてある とおりです。Ⅱコリント8:11~15

Previous(120819号)目次Next(120902号)

◇アドナイ・エレ トップへ

◇ホームへ戻る

集会案内 今週のひとこと 牧師紹介 地図 リンク集 ポリシー