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120916

3年い組・メールボックス

朝街頭に立って子供たちの安全登校の見守りをしていると、3年生のたくと君が何やら四角い箱を持って登校して来ました。私が「たくちゃん、その箱なに?」と 聞くと、「これ3年い組・メールボックスだよ。」と教えてくれました。そして、ちょうどそこに来たたくみ君に「ほら、作ってきたよ。」と見せていました。

それから、メールボックスの使い方を私に教えてくれました。「これはね。それぞれがお友達の良い所を書いてこの箱に入れるの。そして、帰りの会の時に先生が それを読みあげてくれて、その人に渡してくれるんだよ。」と嬉しそうに説明してくれました。

私は「良いこと始めたね。」と言って、あの箱に沢山のお友達の良い所を書いたお手紙が入ったらいいなと思いながら、彼らを見送りました。

私達は相手の悪い所、嫌な所にはすごく敏感で、良い所に関しては、なかなか意識しないと気がつかないものです。

ある学校の講演会で、出席されたお母さん方に皆さんのお子さんの良い所を5つずつ書き出して下さいとお願いしたら、大好きな自分の子供さんの良いところが5つも は出てこなくて、皆苦労されていました。

運動会や学習発表会の時は、ご自分の子供さんを必死で応援し、ビデオで追いまくっている、目に入れても痛くない程の子供さんなのに、良い所は意外と言えないもの なのです。子供の欠点だけを見て、いつも怒ってばかりいるわけではないでしょうが、意識して良い所をほめる必要もありそうです。

次のようなアメリカでのデータがありました。平均的な家庭で、子ども達は積極的な言葉を1とすると、それに対して10の否定的な言葉を聞いていると言うのです。 また、学校では肯定的な言葉1に対して7つのの否定的な言葉を聞くと言います。また、一つの否定的な言葉を帳消しにするには4つの肯定的な言葉が必要だと いうのです。

子ども達が、何時も足りない所、出来ないことを指摘され続けていると、自分を否定的に捉えて「自分はだめだ。」と思うようになり、セルフイメージが低い者と なって、健全な成長が妨げられる結果となってしまう危険性があります。子ども達が自分自身をどう見るかによって、随分成長が違ってくるものなのです。

3年い組の新しい試みに大賛成です。是非積極的にお友達の良い所を沢山見つけてあげていただきたいと思います。特にかねてあまりよく思われていない様な 子供たちの良い所を探してあげることが出来たら、素晴らしい効果を現わすと思います。

この取り組みを通して、子供たちの視点が変わり、お互いの良い所を見られるようになったら、素晴らしいクラスになるだろうと期待しております。

私たちはひとりひとり、隣人を喜ばせ、その徳を高め、その人の益となるようにすべきです。ローマ15:2
悪いことばを、いっさい口から出してはいけません。ただ、必要なとき、人の徳を養うのに役立つことばを話し、聞く人に恵みを 与えなさい。エペソ4:29
あなたがたは一致を保ち、同じ愛の心を持ち、心を合わせ、志を一つにしてください。何事でも自己中心や虚栄からすることなく、 へりくだって、互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい。ピリピ2:2〜3

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