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120923

懐かしい再会

私は若い人と語り合うのが大好きです。以前は結婚式を挙げる方々との打ち合わせや結婚カウンセリングで沢山の若いカップルと話し合う機会がありましたが、 今はキリスト教の結婚式の司式もほとんどが業者の派遣になり、牧師たちを使うホテルが極端に少なくなってしまいました。

それでも月に1,2回の司式の依頼がありホテルに出掛けて行きます。そこで若いカップルに、結婚式の意味、幸せな家庭づくり等について楽しく、分かりやすく お話しをさせていただいております。

結婚カウンセリングが終わって、お二人から「今日はお話が聞けて良かったです。結婚式に心の準備が大切なことがよく分かりました。今日教わったことを 忘れないで、幸せな家庭を作って行けるように頑張ります。」との言葉を頂くことによって私自身が充実感や喜びを感じることができます。

さて、先日もあるホテルでの結婚カウンセリングに出かけました。私が部屋に通されて、すぐに若いカップルが案内されてきました。すると、女性の方が「あっ、 やっぱりそうだ。」と私を見ながら明るい声で話かけられました。

私がぽかんとしていると、彼女が「喜入の教会の牧師さんですよね。」と聞いて来られます。私が「はい、そうです。」と答えると、彼女が「私は小学生の頃、毎日 ハイタッチをして登校していた者です。」と懐かしそうに言われました。

私は喜入に来てから17年街頭に立っての安全登校指導をしてきました。多い年は毎日7〜80人の子供たちとハイタッチをして「おはよう」と朝の挨拶をして来て いるので、残念ながら彼女の事をなかなか思い出せません。

もっとも、私が人の顔を覚えるのが得意でないのと、彼女が小学生ではなく、大きくなって、美しい大人の女性になっていることもあってしょうがないのかも しれません。

思いだせないままお二人に幸せな家庭づくり等について詳しく、楽しくお話し致しました。その間中、お二人とも真剣に私の話をうなずいたり、笑ったりして 聞いてくれました。

お話しが終わり、式のリハーサルをするために3人でチャペルに向かう途中、お二人と何気なく話している時、彼女のほほ笑んだ顔を見て、急に彼女の顔の中に、 昔小学生でハイタッチしているあどけなさの残る顔が浮かんできました。

「あっ、そうだ。あの時の女の子だ。」とはっきり思い出しました。思いだせた嬉しさと、懐かしさに喜びがこみ上げてきましたが、とりあえずリハーサルを 済ませて、そして、思い出したことを彼女に伝えました。

彼女も思い出してくれたことが嬉しそうでした。そして、「小学生の頃、毎日会うたびにハイタッチをし、必ず一言声をかけてくれた」と懐かしそうに話して くれました。

長年、結婚式の司式をさせていただいていますが、初めてこのような出会いを経験し、とっても嬉しくなり、私自身が励まされました。

結婚式当日彼女たちと会えるのが今から楽しみです。お二人が幸せな家庭を築いて下さることを心から願っています。

目の光は心を喜ばせ、良い知らせは人を健やかにする。箴言15:30
*目の光;輝いている目(何か良いことがあって目が喜びに輝いているなら、自分だけでなく他人をも喜ばせることができる。)
良い知らせを聞くと、人々は力をもらい、元気に、健康になれる。

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