121028
初めての山口講演U
10月に入ったと言うのに、まだまだ夏の暑さが続いています。私と妻は旅支度を終えて10時前に教会を車で出発しました。車の旅の良い所は、あれこれ制限を 加えないで、必要な物を持ち運べることです。
日差しの強い夏の空を映した青い海、それに海の上にくっきり見える桜島をいつもと違う気持で眺めながら海外線をしばらく走り、産業道路に入ると、間もなく 指宿スカイラインへの入り口が見えてきました。
指宿スカイラインを走り、しばらくすると九州自動車道路に続きます。ここまで来ると少し「ああ、今から遠出するんだな。」という気分になります。九州自動車道は 九州の山の上を縦断するのでトンネルが非常に多い高速道路です。
熊本の人吉を過ぎると八代まで23のトンネルを次々にくぐります。それらのすべてのトンネルにはそれぞれ名前が付いています。
長男が高校生の時ここを通ったことがありました。長男は次々に過ぎるトンネルの名前を全て順番に覚えていました。その時、私が「そんなどうでもいいことに 頭を使わない方が良いんじゃないかい。」と言ったことなど、二人でその時のことを思い出して、懐かしがりながら車を走らせました。
全てのトンネルを過ぎ、八代に入った所で、サービスエリアに入りました。3連休の初日とあってたくさんの人が売店やレストランに詰めかけていました。私達は 食券を買って一番奥のテーブルに座り昼食をとりました。
食事をしている間中、後ろの方から小さな女の子が甲高い声でしきりにお母さんに話しかける声が聞こえてきました。「あの子も家族で旅に出て、興奮して お母さんに話しかけてるんだな。可愛いな。」と思って聞いていました。すると、私の向かいに座っていた妻が、「あら。あの子、男の子だよ。」と言ったので びっくりしました。小さい子は男の子も女の子も同じような甲高いかわいい声を出すんだなと改めて思いました。
しばらく休んで、また福岡目指して走り始めました。以前は高速で他の車に追い越されることはほとんどなく、次々に追い越しながら車を走らせるのが常でしたが、 今回は違います。燃費計と睨めっこしながらガソリンの無駄遣いをしないようにゆっくり走りました。
すると、周りの車にスイスイ追い越されて行きます。以前だったら我慢できなくて、負けないようにスピードを上げて走ったのですが、今回は違います。余裕を持って 走りながら、「君たち省エネの走りをしないと、ガソリンだって無限じゃないんだからね。」なんて勝手なことを呟きながら80キロ程度で走り続けました。
久留米を過ぎ、鳥栖インターで高速道路を降りました。そして、一般道に入るとすぐに助手席の妻が、「あっ、あそこに予約したKホテルが見える。」と 教えてくれました。私が事前に調べた場所の予想とは随分違っていたので、妻の一言には助かりました。
久しぶりに夫婦で楽しい長距離ドライブが出来ました。今回は周りの車のスピードに惑わされずに、景色を楽しみながら、また楽しい会話を交わしつつ、 時間をかけて走ることが出来ました。
私達の人生の歩みも、主を何時も見上げながら進む時、私達の周りで起こる種々雑多な出来事に振り回されずに、平安の中を歩み、喜び溢れるものとなることが できるのです。
私はいつも、私の前に主を置いた。主が私の右におられるので、私はゆるぐことがない。それゆえ、私の心は喜び、私のたましいは 楽しんでいる。私の身もまた安らかに住まおう。・・・あなたは私に、いのちの道を知らせてくださいます。あなたの御前には喜びが満ち、あなたの右には、楽しみが とこしえにあります。詩篇16:8,9,11