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フィリピン研修T

私はもう20年以上前から世界の飢餓について関心を持ち、様々な形で飢餓対策に関わってきました。私の家では断食デーを決めていて、毎週1日家族全員で断食をして、 そのお金を飢餓対策機構に送らせて戴いてきました。

また、学校関係やその他で世界の食糧事情と飢餓の現状についてお話しする機会を戴き、各地で飢餓の現実についてお話しさせて戴いて参りました。

しかし、お話の内容は飢餓の現地に派遣され、そこで働いておられる方々から伺ったお話しや、自分でネット等を通じて調べたこと、それに新聞その他のメディア等を 通して教えられたことなどの資料を集めて、お話しさせて戴いておりました。

数年前にアフリカに2週間ほど行かせて戴く機会がありましたが、他の用事で行かせて戴いたので、残念ながら飢餓の現状に関してはあまり深く知ることが できませんでした。ですから、是非一度飢餓の現地に入り、その現状をしっかり知っておきたいと常々思っておりました。

そこで、今年は日本国際飢餓対策機構JIFHの教役者セミナーがフィリピンで行われるということで、参加させて戴くことに致しました。

11月4日礼拝後鹿児島を出発して、大阪関西国際空港に向かい、空港近くのホテルで1泊して、5日の朝関西空港での集合場所に行きました。参加者は思ったより 少なくて5名だけの旅になりました。

私たち一行は、朝のフィリピン航空便で、マニラに向かいました。空港に着くと私達の旅をセッティングして下さった、JIFHの酒井氏が迎えに来て下さっており、 私達をハンズ・オブ・ラブの事務所まで連れて行って下さいました。

その事務所で酒井氏がフィリピンでの飢餓対策の活動内容を説明して下さいました。氏はこの国の為に持続可能な開発支援について話され、ヴィジョン・オブ・ コミュニティ、現地の人々のニーズに合った参加型開発を目指していることを力説されました。

私は彼の話を伺いながら、以前飢餓対策機構から派遣されエチオピアに住んでおられた方から聞いた次のような話を思い出していました。飢餓対策の為にただお金を 持ち込めば、政治力がある一部の団体に金が溢れ、あまり考えないでそれを使ってしまう、またお金を持ち込むと、住民の中に依存体質が生まれて、飢餓から 脱却するための自立の手段を考えようしなくなってしまう。

だからと言って食料を持ち込むと、ただでさえ脆弱な穀物市場が混乱し、流通に悪い影響を及ぼしてしまい、今まで穀物を生産して何とか生活して来られた 一部の方々を返って飢餓に追い込んでしまう結果になる。

ですから、より良い支援をするためには、彼らの自立の道を模索しながら、彼らと共に考え、より良い方向で行動して行く必要があります。そのためには実際に そこに住んで彼らと共に同じような生活をしながら、問題点を洗い出して一つ一つ解決をしていく必要があることの大切さを深く教えられました。

また、このような方々が現地に住んでおられるから、飢餓対策の活動が順調に動いて行くんだなと深く思わされ心から感謝しました。

キリストは、私たちのために、ご自分のいのちをお捨てになりました。それによって私たちに愛がわかったのです。ですから私たちは、 兄弟のために、いのちを捨てるべきです。世の富を持ちながら、兄弟が困っているのを見ても、あわれみの心を閉ざすような者に、どうして神の愛がとどまっている でしょう。子どもたちよ。私たちは、ことばや口先だけで愛することをせず、行ないと真実をもって愛そうではありませんか。Tヨハネ3:16〜18

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