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フィリピン研修U

マニラに1泊した私達は、次の日マニラの空港からフィリピンの南の島ミンダナオ島のダバオに向かいました。マニラで31度だった気温はさらに上がり、ダバオに 着いた時は35度まで上昇していました。

日本を出る時は冬になりかけていて、長そでの下着を着けて出発したことが嘘のように、突然真夏を思わせるじりじりと照りつける太陽に、身体の方が対応に 戸惑っているように感じられました。

ダバオの空港には飢餓対策機構の働きに関わり、現地に居住し活動しておられる金氏ご夫妻とこれから向かうアポ山のふもとの町にある教会、フォースクエア・ ゴスペル・チャーチの方々が迎えに来て下さっていました。

私達は2台の車に分乗して今日の目的地ビサヤを目指して走り続けました。しばらく車は舗装された道路を快適に走り続けましたが、やがて舗装は途切れデコボコの 道に入りました。ガタガタゆれながら坂道を走り続けると、次は砂利道と言うより石ころの道と言う方が相応しいような10センチ大の石がごろごろしている道に入り、 そこを車はひたすら上り続けました。

彼らの車がひどく傷んでいて、ドアが上手く閉まらなかったりしていた理由がようやく理解できました。自分の車では決して走りたくない道路だな、と思って 乗っていました。この地の人々は車よりオートバイで走る人が多く、3人乗り4人乗り5人乗りと信じられない姿で走っていて驚きました。

3時間半ほど走ってようやく山上の町に入りました。私達は教会の一角にある飢餓対策機構の事務所に入り、現地のスタッフ4人から現在の活動状況を伺いました。 ここで行われている活動は主に学校における子供たちへの教育支援で、週2回の給食の支給と昼食後行われるバイブルクラスでのお話しでした。

明くる日、支援している学校・ティボロ小学校に伺うと、全校生徒240人が私達の周りに集まって来て、握手した手を一人一人自分の額において私たちに歓迎の意を 現わしてくれました。それから全校生徒が校庭に集まり、私達への歓迎のあいさつと、歓迎の踊りを見せてくれました。

その後、子供たちはそれぞれのクラスに入って授業が始まりました。私達は校長先生に案内されて、飢餓対策の支援によってできた水槽とそれによって、 始めることが出来た給食センターを見学させて頂きました。

水槽といってもただ山からホースで引いて来た水を貯めるだけの四角いセメントの箱状のもので、そこからまた黒いむき出しのホースが給食センターまで 繋がっていました。給食センターといっても、屋根があるだけで、壁があるわけでもなくただ中に2つのかまどがあり、そこでご飯を炊いていて、外にあるかまどで おかず、この日は私たちが訪れたこともあってか、特別なごちそうの唐揚げを大量に揚げていました。

給食を作っているのは飢餓対策のスタッフと教会員で全員教会の方々でした。子供たちは紙のお皿にご飯とから揚げ1個、それにビニールに入ったオレンジジュースを 貰って、すぐ横の手作りの木の長椅子と竹の長机に一列に座り、下学年から順番に食べ、終わったら次々に交代して、皆美味しそうに食べていました。

給食後はそれぞれのクラスに分かれて、バイブルクラスがあり教会のスタッフがクラスごとに分かれて聖書のお話しをしていました。その光景を見てフィリピンは キリスト教国家なんだなと改めて思わされました。

あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また「何の喜びもない。」と言う年月が近づく前に。 伝道者12:1

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